広報誌 南東北

 

東北初の在宅看護センター

「結の学校」が福島市にオープン 訪問看護・介護等の〝拠点〟に高い期待


テープカットする渡邉理事長(中央)ら関係者

渡邉理事長にゴールデンキーを渡す日本財団の服部さん
 1つの事業所で「泊まり、通い、訪問介護・看護」を24時間体制で対応する(一財)脳神経疾患研究所の在宅看護センター「結の学校」が4月1日(金)、東北で初めて福島市南沢又にオープンしました。 開所に先立ち3月29日(火)午前11時から同センターで竣工式が行われ、70人の関係者らが完成と門出を祝いました。
 竣工式では、まず神事で同研究所の渡邉一夫理事長、喜多悦子笹川記念保健協力財団理事長、地権者代表の佐藤芳子さんらが玉串を捧げ永久の堅牢と繁栄を祈りました。
 このあとセンター玄関前で渡邉理事長はじめ連携する南東北福島病院の浅利潤執行本部長や田地野崇宏院長、沼崎美津子結の学校所長ら11人がテープカットして開所しました。 続いて日本財団国内事業開発チームの服部沙代さんから寄贈された車両3台(改装費用は研究所費用)の鍵のレプリカが渡邉理事長に手渡されました。
 次いでセンター内で直会が開かれ、渡邉理事長が「看護師が中心となって取り組む新しい形の事業所だが、関係者の熱意で開設にこぎつけた。施設も短期間で完成した。地域から感謝されるように務める」とあいさつしました。

直会であいさつする渡邉理事長
 渡邉理事長が建設を請け負った荒牧幸雄荒牧建設社長に感謝状を贈ったあと来賓の小林香福島市長、山口和之参議院議員、笹川記念保健協力財団の喜多理事長らが 「福島がモデル。東北の拠点になる。脈や血圧を測ってくれる人がいると住民は安心できる」などと祝福。吉本高志脳神経疾患研究所最高顧問の発声で乾杯、完成を祝うとともにスタッフたちを激励しました。
 「結の学校」は看護小規模多機能型居宅介護施設です。超高齢化社会に対応し国は在宅医療や訪問看護の推進を決定。 これを受けて日本財団が看護師を中心とした在宅看護センター起業家育成事業に乗り出し、これに呼応して脳神経疾患研究所が経営母体となり沼崎美津子さんが1期生として研修を受けセンター開設にこぎつけました。 センターは約1000㎡の敷地に約1億円をかけた木造平屋建て(延べ面積363㎡)。宿泊9人、通所18人の収容力があり、看護師や介護士ら18人で対応。福島市荒井の南東北福島病院と連携、医師の指示の下で訪問看護・介護などを行います。


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