広報誌 南東北

 

高精度放射線システム サイバーナイフ新規導入

切らずに病変狙い撃ち、安全で痛みない治療


導入されたアキュレイ社製のサイバーナイフ

始動テストのスイッチを押す渡邉一夫理事長
 開設以来、一貫して先進的な治療方法を導入し〝がん撲滅〟に取り組んでいる(一財)脳神経疾患研究所は今年4月、南東北医療クリニックに高精度放射線治療システム「サイバーナイフ」を導入し、治療を開始しました。
 放射線治療は、手術などの外科的療法、抗がん剤による化学療法と並ぶ治療法で〝切らずに、痛みがなく、体に優しいがん治療〟として評価され、適応患者も増えています。南東北グループでは2台目。 導入したサイバーナイフはアキュレイ社製の「ラジオサージェリーシステム(M6)」で総額5億円。すでに導入し成果を上げている川崎市・新百合ヶ丘総合病院の機器より精度アップしたものです。
 このシステムは、多数の角度から放射線を当てて効果を集中させる定位放射線治療と定位体幹部放射線治療を最適化した装置で、治療中に腫瘍の位置を追尾して照射方向を自動的に補正する高度の機能を完備。 短期間で行う治療も可能なので、患者の治療ニーズに合わせることもできます。適用の疾患は頭蓋内腫瘍、脳動静脈奇形、脊髄動静脈奇形、頭頸部腫瘍、原発性・転移性肺がん、原発性・転移性肝臓がん、前立腺がん―などです。 肺がんや肝臓がんでは自然な呼吸を続けながら高精度で、比較的少ない日数で、副作用が少なく生活の質を落とすことなく治療が受けられます。


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