広報誌 南東北

 

逆流性食道炎の薬

大切な生活習慣の見直し 医師、薬剤師の指示守って再発防止

 皆さん、GWはいかがお過ごしでしたか?旅行や外食、飲み会などで胃腸に負担をかけてしまった方も多いのではないでしょうか。近年「逆流性食道炎」が増えています。 胃酸や食べ物が胃から逆流し、食道にとどまってしまうことで炎症を起こし、食道の粘膜がただれたり潰瘍を生じたりする病気で、胸やけや胸の痛み、ゲップがでるといった症状が出てきます。
原因は、食べ過ぎや脂肪・タンパク質の多い食事など生活習慣、高齢による飲み込む力の低下などが上げられます。治療では、生活習慣の見直しが大切。 甘いものや刺激の強い食べ物を減らすほか、アルコールやカフェインを多く含んだ飲み物も胃酸を増やすので控えたほうがいいです。また食後すぐに横になったり、寝る前の食事は避けましょう。
 薬の治療では、効果が高く、よく使われるのが、H2ブロッカーやプロトンポンプ阻害薬など胃酸の分泌を抑える薬です。食道へ逆流している胃酸を少なくすることで炎症を防ぎます。 また食道の粘膜をおおって、逆流してきた胃酸から食道を守る粘膜保護薬、胃酸を中和して食道粘膜の炎症を和らげる制酸薬などが組み合わせて使われます。
 逆流性食道炎は食道がんなどの原因となりうる病気で、しっかり治療することが予防につながります。症状がなくなったから、と自分の判断で治療をやめてしまうと再発を繰り返すことがあります。 不快な症状から解放され、再発しないようにするために医師や薬剤師の指示を守って治療しましょう。

(参考:アステラス製薬HP 薬剤科 荒井香)

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