広報誌 南東北

 

キュウリ

利尿促し、暑気あたり等に効め 理にかなった「酢の物」

 インド・ヒマラヤ山麓原産のウリ科の1年生ツル植物です。胡(西方)から来た瓜ということで胡瓜という名がつきました。世界的に普及した野菜で日本には10世紀ごろ渡来しました。
【栄養】
 主成分の90%以上が水分ですが、ビタミンA・B群・Cやカリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルをバランスよく含んでいます。
 特にカリウム(キュウリ100g当り200mg含む)は、体内に蓄積されたナトリウム(塩分)の排泄を促し、高血圧を予防する働きのほか、むくみを改善する効果や利尿を促す作用もあります。独特の青臭さは「ピラジン」という成分です。ピラジンは血液をサラサラにし、血栓ができるのを防ぐ働きがあります。
 キュウリには、ビタミンCを破壊する酵素アスコルビナーゼが含まれており、食べ方に注意が必要です。他の野菜やジュースと一緒にとるとビタミンCが壊れてしまうためドレッシングや酢を使うとよいでしょう。その意味でもキュウリの酢の物などは理にかなった食べ方です。
【選び方】
①緑色が濃く、チクチクするくらいトゲがとがっているもの②ヘタの部分がみずみずしいもの。
【保存方法】
 水気を切ってラップをして冷蔵庫に入れましょう。ただし、冷蔵庫の温度が低すぎると水分が高いため、凍りやすく痛みが早まってしまうので注意しましょう。

(参考:食べ物栄養辞典 栄養管理科)

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