広報誌 南東北

 

上手な薬の飲ませ方

好物に混ぜる方法も ただ相性には要注意

 子供への上手な薬の飲ませ方をご紹介します。 原則として、薬はそのまま水・ぬるま湯と一緒に飲ませます。 粉のまま口に入れ、むせて飲みにくい場合は、水・ぬるま湯に溶いてよくかき混ぜ、沈殿しないうちにすべて飲ませます。 この時、コップの底に薬が残らないように気をつけましょう。 溶かしたものを飲み残すと薬を全量飲んでないことになるので出来るだけ少ない量の水で溶かして下さい。 ただし薬の中には、無理に溶かすと効果が落ちるもの、味が苦くなってしまうものもあるので確認が必要です。
 この方法でダメな場合は、アイスクリームやプリン、チョコレートなど味が濃くて冷たいもの、甘いもの―など好きなものに混ぜて飲ませる方法もあります。 しかし混ぜてはいけないものや混ぜると逆に苦くなってしまうのもあります。 例えば小児科でよく出される抗生物質のフロモックスやクラリス、ジスロマックは、牛乳やアイスクリームと混ぜると飲みやすいですが、 オレンジジュースやスポーツドリンクに混ぜると苦くなってしまいます。 インフルエンザ治療薬の「タミフル」もオレンジジュースやスポーツドリンク、チョコアイスなどと混ぜると飲みやすいが、 アップルジュース、バニラアイスとは相性が良くありませんので注意してください。
 また主食(ミルク・お米・うどん)や豆腐など、食べさせたい栄養価の高いものと混ぜるのは避けましょう。 薬のせいでこれらの食べ物が嫌いになってしまうこともあります。 困った時は薬局で薬剤師などに相談してみましょう。

(参考:堀之内病院HP薬剤科 荒井 香))

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