広報誌 南東北

 

フレイル

 年齢とともに体の不調が増えたり、足腰の筋力が衰えて健康が心配といった従来〝老化現象〟とされてきたこれらの症状が「フレイル」の名称で呼ばれ始めています。 認知症や骨粗しょう症の治療・研究などの進展で老化現象の捉え方が変化。 高齢者の病気の専門医などで作る日本老年医学会が2年前に提唱しました。
 「フレイル」は、老衰や虚弱を意味する「Frailty(フレイルティ)」を基にした英語で欧米ではすでに20年以上前から医療現場で使われています。 〝老衰や虚弱〟には元に戻らない印象がありますが、高齢者の多くはフレイルの段階を経て要介護状態になるので早く見つけ対処する「予防」の意味も含まれているようです。
 診断基準は①体重減少(年間2~3kg減)②疲れやすくなった③筋力の低下(2Lのペットボトルを運ぶのが大変など)④歩行速度が遅い(青信号の間に横断歩道を渡れない)⑤身体の活動性の低下(趣味の会にも出かけなくなった)―などで3つ以上当てはまると疑いありと診断されます。
 フレイルは放置すると要介護に繋がる健康と病気の中間のような段階。 体力や筋力が低下し買い物に出かけるのが億劫、人に接する機会減少、食生活がアンバランス、ますます体が衰え、判断力や認知機能が低下し悪循環に陥る―これがフレイルです。
 予防法は栄養と運動が重要。①良質なタンパク質を適切量摂る②散歩や室内でのスクワット、軽いダンベル運動など③身体活動量や認知機能のチェック―など。 老化現象と諦める前に専門医の診察を受けるのも予防策の1つです。

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