広報誌 南東北

 

メディカルフィットネスさくらだより

始めよう介護予防!!

フレイルについて知っていますか?
 介護予防とは、介護が必要な状態にならないために心身の衰えを予防・回復しようという取り組みをいいます。要介護状態になる要因としてフレイル、脳卒中、骨折、認知症が大きな割合を占めています。 フレイルとは、健常と要介護の中間的な状態を示し、近い将来要介護に移行するリスクが高い一方で、適切な運動によって健常な状態へ戻ることが可能とされています。 ある都市では65歳以上の高齢者の11%がフレイルの可能性があり、フレイルの約20%が2年後には要介護状態になるという結果がでています。
 フレイルには、身体的、精神・心理的、社会的の3つの問題が含まれていますが、ここでは身体的フレイルの判定基準について紹介します。
 身体的フレイルは①体重減少(半年で2~3㎏以上の体重減少があったか)②活力低下(わけもなく疲れたような感じがするか)③活動度減少(軽い運動・体操をしているか)④握力低下(男性26㎏未満、女性18㎏未満)⑤歩行速度低下(10mの歩行が10秒未満) ―の5項目中3項目以上該当するとフレイルと判断されます。
 フレイル高齢者では「運動プラス栄養」の効果が認められています。例えば運動では椅子座位で足踏みを3分間程続けるという方法があります。低負荷であっても量を十分に行うことで効果がみられます。 また栄養ではタンパク質を多く摂取することで効果が得られるといわれています。摂取のタイミングは運動直前もしくは直後が好ましいとされています。ぜひ今から運動や食事に気をつけてください。

(メディカルフィットネスさくら 理学療法士 中野竜治)

トップページへ戻る