広報誌 南東北
メディカルフィットネスさくらだより
始めよう介護予防 認知症予防と運動
体と脳の運動が認知症予防 効果大きい「コグニサイズ」
介護予防とは、介護を必要となることをできるだけ遅らせ、介護されるようになってからはその状態の維持、改善をして悪化させないようにすることをいいます。要介護状態に陥る3大原因疾患の1つとして認知症があります。
認知症を予防出来ることで介護予防、要介護状態になることを防ぐことができるのです。
脳の認知機能には記憶する、時間や場所を認識する、計算する、読み書き、言葉を話す、道具を使いこなす、物事の善し悪しを判断する、出来事などを理解する―などがあります。
脳は20歳くらいまでどんどん発達しますが、20歳過ぎると発達が止まり、加齢と共に少しずつ小さくなり認知機能も徐々に低下していきます。ただ物事を理解・判断する機能は、80歳くらいまでは低下しないとされています。
脳が働いている時には、大量の血液が脳に流れ、酸素と糖が運ばれます。大量の血液が流れることで脳の機能低下を防ぎ、若々しさを保てます。反対に脳を働かせていなければ血流も悪くなり脳の栄養や糖が運ばれず、認知機能も低下してしまうことになります。
認知機能の低下は、認知症に繋がるので認知症予防や認知症の症状悪化を防ぐためにも脳を働かせることが大事で脳にも運動が必要になります。脳の運動「コグニサイズ」をご存じですか。運動と認知課題(計算・しり取りなど)を組み合わせたものをいいます。
2つの課題を同時に行うことで脳の活動を活発にします。例えば、散歩やウォーキングをしながら「しり取り」や100から7ずつ引いていくなどの簡単な計算を行う、俳句を考えながらすれ違った車のナンバープレートの数字を覚える―なども効果があります。
認知症予防は高齢者だけのものではありません。高齢者になる前から体も脳も働かせ、刺激のある生活をして認知症を予防していきましょう。
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