広報誌 南東北

 

アサリ

肝機能を強くする日本古来の栄養食 高血圧、貧血、妊婦にお勧めの食材

 アサリはハマグリなどの仲間と同じマルスダレガイ科の二枚貝。貝塚などからアサリの殻がたくさん見つかっており古くから日本人の栄養食だったことを裏付けます。「漁りとる貝」がアサリの語源。潮干狩りといえばアサリで潮干狩りシーズンの主役的存在です。
【栄養】
 栄養の特徴はアミノ酸の一種のタウリンを豊富に含むことです。血液中の余分なコレステロールを排除するため、血液の粘度を下げ、動脈硬化を防ぎます。また肝臓の解毒作用を助け、肝機能の正常な働きを助け、強くします。
 さらに貝類の中で最も多くのビタミンB12を含みます。ビタミンB12は葉酸と協力し合い赤血球を作り、悪性貧血を防ぎ、経系を正常に働かせる作用があります。また血液のヘモグロビンの成分になる鉄も豊富です。こうした豊富な成分から血圧が高い、中性脂肪が気になる、血糖値が高い、肝機能が衰えている、貧血気味、妊婦・授乳中の方にお勧めの食材です。。
【調理と見分け方】
 貝をおいしく味わうためには、生きていることが必須です。獲りたては、砂を吸い込んだままなので必ず〝砂抜き〟が必用です。貝をよく水洗いしたあと約3%の食塩水に数時間浸し、常温で静かな暗いところへ置きます。真水は貝が弱りますから避けて下さい。
殻付のアサリなら模様が鮮明で、ぬめりのあるもの。殻を堅く閉じ、塩水につけると水管をよく伸ばして水を噴出すものが新鮮です。むき身なら弾力、つやのあるものを選びましょう。

(参考:食の医学館 栄養管理科 佐藤茉文)

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