広報誌 南東北

 

自律神経の働きを整える

春の体調不良は自律神経の乱れから生活のリズムを整え、良質の睡眠を

 立春から「春分の日」頃までの時期は、気候が暖かくなり、草木が芽吹き始めることから「木(こ)の芽どき」とも呼ばれます。 木の芽どきは、気温の変化が大きく体調を崩しやすい時期のため昔の人たちは代々、病気に注意するよう言い伝えてきました。 体調を崩しやすくなる原因は様々ですが、中でも注意したいのは「自律神経」の変調です。

 自律神経は心臓の動き、血圧、食物の消化、体温調整など生命を維持する上で重要な身体の機能をコントロールする神経です。 興奮する時に働く交感神経、リラックスする時に働く副交感神経とがあり、身体を活発にする働きと休ませる働きの両方を担っています。 健康で快適に過ごせるのは交感・副交感神経がバランスよく働いているためです。

 しかし自律神経の働きは、ストレスの影響を大きく受ける性質があり、心身のストレスや寝不足、天気、気候といった身近な要因が自律神経の働きを乱します。 「木の芽どき」は、卒業や進学、就職、配置転換など人生の大きな節目時でストレスも多くなるのをはじめ気候変動の激しい時期が重なります。 自律神経の乱れは、身体の不調となって現れます。「木の芽どき」に体調不良が起きやすいのには、理由があったというわけです。

 自律神経の働きを整えるには、乱れの原因となっている要因を取り除き、改善することが一番です。 生活リズムが乱れると体内時計のリズムが崩れ、自律神経の働きに悪い影響を与えるため生活のリズムを安定させることです。

 決まった時間に寝て、決まった時間に起きるなど起床・就寝時間を一定に保ち、十分な睡眠時間を確保することが大切です。 起床、就寝時にもポイントがあります。起床したら先ず、朝日を浴びましょう。この習慣付けが夜の入眠に大きく関係します。 また入浴は、就寝の2時間前に済ませ、入眠前のアルコールやカフェインの摂取は、控えてください。バランスの取れた食事、軽い運動などもストレス解消に繋がるでしょう。


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