ダ・ヴィンチ

 
総合南東北病院で7月4日(水)、手術支援ロボット「ダ・ヴィンチXi」を使った初めての手術が行われました。
 ダ・ヴィンチXiは体への負担が少ない低侵襲手術を目的に米国で開発された医療ロボット。3D画像を見ながら機械を操作する「サージョンコンソール」、4本のアームが精密な動きをする「ペイシェントカート」、手術中の画像を映し出す「ビジョンカート」の3つの機器で構成。患者の腹部数か所に穴を開けて3Dカメラを挿入、執刀医はサージョンコンソールで画像を見ながらアームを遠隔操作し手術します。
 同病院では昨年12月に導入しました。県中・県南地域では初めてで、南東北グループとしては新百合ヶ丘総合病院に次いで2番目。外科の髙野祥直医師(現副院長)をリーダーに泌尿器科、外科、呼吸器外科の医師10人、看護師、臨床工学技士ら約10人が実践に向けてトレーニングを重ねてきました。
 この日、手術を受けたのは胃がんの70代女性。執刀医は本多通孝医師(外科)で、藁谷暢医師(外科)が助手を務め、静岡がんセンター胃外科部長の寺島雅典医師が指導にあたりました。髙野副院長らが見守る中、患者の脇にペイシェントカートが横付けされ、本多医師がサージョンコンソールに座り機械を操作。約6時間に及ぶ手術は無事終わりました。
「ダ・ヴィンチXi」での手術は、保険適用範囲が泌尿器に加えて4月から胃や肺にも拡大したことから、今後需要がさらに高まるとみられます。



ダ・ヴィンチXiを運用して行われた手術


サージョンコンソールで3D画像を見ながらアームを操作する執刀医