今が旬の無敵食材!
『食中毒予防のツボ』
 
  やってきました食欲の秋!
海の幸、山の幸、野菜も果物もとってもおいしそう。
中でも実りの季節を代表する食材といえば・‥?
そう、キノコです!
 ほとんどの種類が秋に旬を迎えるキノコは、おいしいだけじ
ゃなく、低カロリーでヘルシーなのが嬉しいですね。
 今回はキノコについて学びましょう。

◆低カロリーなのに栄養満点!キノコの魅力大公開!
 キノコは低力ロリー食品の代表格。ヘルシー食材としておなじみですが、それだけじゃないんです!というわけで、キノコのすごさをたっぷり紹介しましょう。
  
◆食物繊維がスゴイ!
 食物繊維は、腸の中でスポンジのように水分をかかえこんで数倍〜数十倍にふくらみます。おなかの調子を整えたり、腸内の有害な物質を吸着して排泄したり、少量で満腹感をもたらしてくれるので、積極的に摂りたい栄養素のひとつです。キノコは食物繊維がとにかく豊富。100g中に含まれる食物繊維を比べてみると・・・

1位 キクラゲ黒 (74.2g)
2位 干しヒジキ (54.9g)
3位 干しシイタケ (43.4g)

 食物繊維が多いと言われる食材の中でも、キノコ類の食物繊維含有量はトップクラスです。キノコを食べて、悩みの便秘におさらばしちゃいましょう。

◆ビタミン・ミネラルがスゴイ!
 「カロリーがない」=「栄養素が含まれてない」と思っていませんか?とんでもない!キノコには栄養素がたっぷりです。
 キノコはかなりの低カロリー食品ですが、含まれる栄養素はほかの食材にまけません。キノコに含まれる栄養成分は種類によって違いますが、ビタミンDビタミンBのビタミン類、カリウムリン等のミネラル類が含まれています。ビタミンは人間に必要不可欠な栄養素。リンは骨や歯の材料に、カリウムはナトリウムを体外に排出する働きがあります。低カロリーで高栄養食品。
 キノコはとっても優秀な食材なんですね。


◆薬用キノコがスゴイ!
 「薬用キノコ」って知っていますか?マンネンタケ、メシマコブ、アガリクス(ヒメマツタケ)など、一度は耳にしたことがあるのでは?キノコの種類は500〜1000種とも言われていますが、その中でも健康に良いさまざまな機能性効果を発揮することが立証されているキノコが「薬用キノコ」と呼ばれています。生のまま販売していることは少なく、薬局などで漢方やサプリメントとして販売されていることがほとんどです。
 アガリクスはガン予防の薬用キノコとして有名ですが、正常な細胞を活性化させ、新陳代謝をうながす作用があるので健康な日々のための予防としてもいいそうですよ!

すみからすみまでキノコを堪能!
キノコとっておきポイント。
Point1 <天日に干すとビタミンDが10倍に!>
 生の椎茸を太陽に当てて干していたのは昔のはなし。最近の干し椎茸は機械で乾燥させてあるものが多いのだとか。そのせいで昔に比べると干し椎茸に含まれるビタミンDが減っているようです。だったら自分でビタミンDを増やしてしまいましょう。方法は簡単。買ってきた干し椎茸をもう一度天日に干すだけです。そうすることでビタミンDの含有量が10倍にも増え、さらに香りと味の成分も増すんですよ。太陽に当てる時間は30分程度で充分。生のキノコでもビタミンDが増えるので、キノコを買ってきたら是非試してみてくださいね。

Point1 <干し椎茸をもどすときは冷水で24時間>
 干し椎茸を使うとき、ぬるま湯や常温の水に30分程度置いて戻すのが−般的ですが、実は干し椎茸の旨みを100%引き出すには「冷水」に浸して「冷蔵庫で丸一日」置いておくのが正解。
 干し椎茸の乾燥した細胞の中に水が入ることでうまみ成分が生み出されるのですが、それをもっとも引き出すのが冷水なんですって。どうしてもすぐに使いたいときは干し椎茸をスライスするか、3〜4つに割って水戻ししましょう。
 干し椎茸にはなんと生椎茸の10倍ものうまみ成分が含まれているんですよ。干し椎茸の戻し汁は味も満点、栄養価もたっぷり。捨てずに残すところなく味わいたいですね。

Point1 <キノコの立て役者「グルタミン酸」>
 多くのキノコの旨み成分であるグアニル酸は、グルタミン酸の多い食材と一緒に調理するとうま味が増します。グルタミン酸を含む代表食材が昆布。昆布ダシのお鍋に椎茸を入れるのはぴったりな組み合わせだったんですね。
 ほかにグルタミン酸が含まれている食材はトマトやキャベツ、乳製品など。キノコだけでも十分おいしいけれど、使う食材によってさらにおいしさがアップします。
 料理のとき、キノコは一番最後に!すぐに火が通るので、旨みが逃げないようすばやく調理するのがコツですよ。


◆キノコは女性の強い味方!
 
●キノコの満腹パワー
 キノコに食物繊維がたくさん含まれているのは最初にご紹介したとおり。
水分を含んでふくらむ食物繊維の性質のおかげで、少量でもお腹がいっぱいになります。もし食べ過ぎてしまっても、低カロリーなので安心。思う存分秋の味を満喫しましょう!


●キノコのビタミン・ミネラルパワー
 キノコ+野菜=ビタミン・ミネラルが盛りだくさん!
美肌に欠かせない栄養素をたっぷり摂って、ダイエットに負けない無敵ピカピカ肌を目指しましょう!

●キノコ+αパワー
 ダイエットで食事制限すると心配なのが骨への影響。骨に必要な栄養素が不足するとスカスカになってしまいます。骨を強くするためにはカルシウムを摂ればいいと思いがちですが、カルシウムだけでなく、タンパク質やビタミンDを一緒に摂るとカルシウムの吸収がよくなります。

<キノコ豆知識>
 おいしいキノコを年中食べられるわたしたち。日本人がキノコを食べ始めた歴史をたどると、平安時代末期の書物、今昔物語の中にも記されていたというから驚きです。今でこそ、低力ロリーで栄養価が高い優秀な食材と言われているキノコですが、そのころにそんな知識があるはずもありません。栄養満点のキノコはきっと、知らず知らずのうちに日本人の健康に一役買っていたんでしょうね。

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