野菜を食べよう!!
 
旬と季候のいい関係
 「冬野菜」といっても、スーパーに行けばたくさんの種類の野菜が並んでるので、どれが冬野菜…?という人もいるかもしれません。旬を迎えたほとんどの野菜は、収穫量が増えるため価格もグンとお手頃になります。つまり、通常より価格の下がったものを選別して手に入れれば、それが旬である可能性が高いということ。しかも旬の野菜は、味わい・栄養価ともにアップ。安くて舌にもカラダにもおいしい、と嬉しいことずくめです。
 旬の野菜は、その季節に合わせてそれぞれに働きが異なるのも特長です。トマト、きゅうりなどが代表的な夏野菜は、水分が多く生で食べるものが多め。水分補給にもなるので、暑い夏にはおすすめです。一方、根菜類が増えてくる冬野菜は、寒さやカゼに効果的な作用があります。
 
冬野菜の上手な食べ方
 
・成分を逃がさずキャッチ

 野菜に含まれる栄養素には水溶性のものがあります。ビタミンCやビタミンB、カリウムなどはその代表選手。溶け出してしまった成分もしっかり取り入れるなら、みそ汁や鍋など煮汁までいただく料理がベスト!あたたか〜いスープはカラダもポカポカあたたまって一挙両得です。

・薬味をきちんと使う
 この時期、ねぎ、にんにく、しょうがは必ずキッチンに備えておきたい野菜。血行促進や新陳代謝を高める成分が、身体を温めてくれます。基本的に香味野菜は殺菌力や解熱効果があるものが多いよう。カゼ気味のときには特に摂取を!

・皮や葉っぱもリサイクル
 大根やかぶの葉っぱや、かぼちゃ、にんじんの皮・・・。普段は捨ててしまう部分も、実は栄養がいっぱい!細かく刻んでおひたしにしたり、皮の厚いものは皮ごとふかす・じっくり熱を通す、などの工夫でいつもと違う料理に大変身。生ゴミ減量にもつながって一石二鳥です。
 
 
代表的な冬野菜はこのとおり。上手に選んでおいしい食卓を!
・かぶ
 年間通して同じ顔ぶれが並ぶ野菜の中で、出回り期が比較的ハッキリしているかぶ。葉に勢いがあり、根は白くてキメが細かいものを。傷があるといたみやすいので要チェック。根の部分には消化酵素のジアスターゼが含まれているので食べ過ぎの方には◎。葉にはビタミンA、ビタミンC、カリウムなどが含まれていますので上手に料理に摂り入れてみて。葉は痛みやすいので早めに調理を!
 
・ほうれん草
 寒くなるほどにフサフサと元気な葉が見られるようになるほうれん草。緑が濃く葉が肉厚で、張りがあるもの、根の部分が鮮やかな紅色をしているものが◎。ほうれん草には力ロチン、ビタミンC、鉄がふくまれています。根の赤い部分にはマンガンも含まれているため、捨てずに工夫してお料理を。
 
・大根
 ほっこりと甘味が強い冬大根。ふろふきやおでんでいただけば、休も温まって一石二鳥。つやのある白色でずっしりと重く、ひげ根の少ない若いものを選ぶコト。大根にはビタミンCが含まれているため、乾燥して寒い季節には◎。葉っぱは力ロチン、カルシウムが含まれている緑黄色野菜なので、ぜひ葉つきのものを。
 
・白菜
 鍋の主役野菜といえばコレ。一巻きあればボリュームたっぷり、これからはキッチンに常備を。巻きがしっかりしていてズシッと重いものが当たり。白菜には食物繊維が含まれています。加熱するとカサが減り、1食でたくさん食べられるのがいいところ。ビタミンC、カリウムも含まれています。
 
・ごほう
 素朴な味わいで舌を楽しませながら、便秘にもやさしく働いてくれるごほう。泥のついた太さが均一なもの、まっすぐ伸びたみずみずしいものを選んで。セルロース、リグニンなどの良質な食物繊維が含まれています。
 
・ねぎ
 そのままいただくのはもちろん、薬味として使うだけで身体を温めてくれるねぎ。やわらかい青ネギ、シャッキリした白ネギなど料理によって買い分けを。いずれも白い茎が長くて太く、張りのあるものが◎。ねぎ独特の辛味「アリシン」は、体を温めるほか、ビタミンBの吸収を高めるはたらきも。カゼで体が弱っているときなどにおすすめ。
 
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