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昆布には体によい栄養成分がたっぷり含まれています。たとえば、一日に必要な摂取量が大幅に増えたカリウムやマグネシウムなどのミネラル類。また、高血圧を予防し、血中コレステロール値を下げるなどの効果が注目されている食物繊維の一種アルギン酸も昆布にはたっぷり含まれています。
これらの成分が昆布だしだけで十分とれるかどうかを調べてみた結果、だしをとった後のいわゆる「だし殻」に、多くの栄養成分が残されていることが分かったのです。とくにアルギン酸は、そのほとんどがだし殻に残されています。一般的にはだしをとった後の昆布は捨てる人が多いはず。となればせっかくの貴重な栄養素を何かに活用したいものです。 |
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だしをとった後の昆布に残っている栄養成分
カリウム |
15%以上 |
マグネシウム |
56%以上 |
アルギン酸 |
95%以上 |
ヨード |
10%以上 |
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だし殻の食感を変える |
栄養もたっぷりあり、うまみもほどよく含むだし殻昆布を食べるには、細かく切って、酢をかけると、だし殻のモソモソ、ボソボソとした口当たりが引き締まって、おいしく食べられます。
だしをとった後の昆布は、細胞の中のセルロースと細胞間を埋めるアルギン酸が水を吸い込むため、ふくらんだ状態。これがモソモソ、ボソボソとした食感を生んでしまうのです。だし殻昆布に酢をかけると、浸透圧とセルロースとアルギン酸の性質が変わり、細胞が抱え込んでいた水が排出されます。これで水分を含む前のように細胞を引き締めることができ、食感もよくなるのです。 |
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だし昆布の再利用法 |
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から揚げにする |
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幅1センチくらいに切り、小麦粉をつけ、低温で水分をとばすように揚げる。
塩をぱらぱらと振りかけてぱりぱりと食べましょう。 |
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五目ご飯の具にする |
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細かく刻んで、油揚げやシイタケ、ゴボウ、ニンジンなどと供に、五目ご飯の
具にする。 |
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酢昆布にする |
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容器の中で酢と砂糖で好みの味を作り、千切りにした昆布を2、3日漬け込むと、
おいしい酢昆布のできあがり。 |
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佃煮にする |
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鍋かフライパンでごま油適量を熱して、千切りにした昆布をいため、しんなりと
したら、醤油、みりん少々で味付けをし、ふたをして煮詰めます。 |
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