中高年男性の2人に1人!
急増するメタボリックシンドローム
メタボリックシンドロームって何だ?
 肥満症や高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病は、それぞれが独立した別の病気ではなく、肥満ー特に内臓に脂肪が蓄積した肥満(内臓脂肪型肥満といいます)が原因であることがわかってきました。
 このように、内臓脂肪型肥満によって、さまざまな病気が引き起こされやすくなった状態を『メタボリックシンドローム』といい、40〜70歳代の中高年世代に多く、男性では2人に1人、女性では5人に1人が相当します。
 メタボリックシンドロームの予防・改善には、まず食生活を見直すことが大切です。
あなたの食生活は大丈夫?食生活のダメダメポイント
 朝食は食べないことが多い
 つい食べ過ぎてしまうことがある
 外食が多い
 自分は早食いだと思う
 アルコールをほぼ毎日飲む
 毎食野菜を食べない
 身近にお菓子や酒を常備している
 夜遅い食事で、食べたらすぐ寝る習慣になっている
 このような食生活では、エネルギー、脂質、食塩の摂りすぎ、野菜不足などが原因で、メタボリックシンドロームを引き起こし、生活習慣病の要因となってしまいます。1つでも当てはまったら、すぐに改めましょう。
 良い食生活のポイントを3つ紹介しましょう。
1 自分に必要な適正エネルギーを知ろう!
 エネルギーは少なすぎても、多すぎてもダメ。
健康を保つためにはバランスよく、自分に必要な量を知ることが近道だといえます。
肥満度と適正体重をチェック!
BMI 判定
18.5未満 低体重
18.5〜25未満 普通体重
25〜30未満 肥満度1
30〜35未満 肥満度2
35〜40未満 肥満度3
40以上 肥満度4
※肥満度2〜4の人は危険です。
  すぐに改善しましょう。
BMI(Body Mass Index)とは
 国際的に用いられている肥満度をはかる指標です。BMIが22の時、最も病気にかかりにくく、理想の体重を算出する基準となっています。
BMI
体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
理想の体重(標準体重)
身長(m)×身長(m)×22
適正エネルギー
標準体重(kg)×25〜30kcal
肥満者、高齢者、女性、運動量の少ない方は、
標準体重1kgあたりの摂取エネルギーを
低めに設定しましょう。
◆エネルギーを控える3つのポイント
 ・ 低エネルギー・低脂肪の素材を選ぶ
 ・ ボリューム感をアップしてヘルシーに
 ・ 調理器具を上手に使って油を控える
2 朝食・昼食・タ食と1日3食きちんと摂りましょう!
 悪い食習慣は、エネルギーの摂りすぎにつながり、肥満を招きます。食事内容はもちろんですが、食べ方や食べる環境にも気を配りましょう。
◆どのように食べるかも重要
朝食抜き 食事の回数が減ると脂肪がより蓄積されやすくなる
早食い 満腹感が得られず過食になりがち
ながら食い 他のことに気を取られ、知らぬ間に食べ過ぎてしまう
まとめ食い 特に夜のまとめ食いは、体脂肪として蓄積されやすい
だらだら食い 常に食べ物が身近にあると、空腹でなくても手がのびてしまう
朝食のススメ
朝食を食べると…
1 体が目覚める
朝食を取ると体温がグッと上がり、全身が目覚めていきます。逆に朝食を取らないままだと、体温の上がりが鈍く、いつまでも眠った重い身体で動<ことになります。
2 集中力が高まる
睡眠中に空腹になってしまった身体は、朝食を食べると血糖値がグングン上昇!脳の働きがよくなり集中力が増して、仕事の効率や学力もアップします。
3 疲れにくくなる
身体にエネルギーが補給され、疲労回復や病気への抵抗力がつきます。
4 ダイエットしやすい
食事の間隔が長いと、身体は必死でエネルギーを蓄えようと吸収力を高めてしまいます。ダイエットを気にするなら、1日3食は必須課題!
3 主食、主菜、副菜で4皿そろえましょう!
主食 主として、ご飯・パン・めん類など、体や脳を動かすエネルギーである炭水化物。
主菜(1皿) 魚・肉・大豆製品・卵など、骨・筋肉・皮膚・内臓を作るたんぱく質の多いお皿。
副菜(2皿) 野菜や海藻など、体の機能を調節するビタミン・ミネラル食物繊維を含むお皿。
※汁物 上記ほかに、あと1品、副菜か汁物を添えてもいいでしょう。
 それぞれの料理のどれが欠けても、あるいは多すぎても、栄養素の過不足が生じます。これを防ぐために3つの約束を守りましょう。
1  主食・主菜は1品ずつ、副菜は2品
2  同じ調理法を重ねない
3  主材料を重ねない

 4つのお皿を組み合わせる基本型を覚えてお<と、家でも外食でも、一目で過不足がわかり大変便利です。

 
 
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