STOP! それ以上のダイエット
 あなたは本当に太っていますか?
 女性は特に美しい姿形にあこがれます。確かに雑誌を見れば細身の女性モデルが流行のファッションでポーズをとり、美しく掲載されています。人間はそれぞれ骨格や腕の長さ、足の長さや頭の大きさなど、100人いれば100通りの体型があります。皆がモデルと同じ体型になるのは無理に等しいわけで…しかし、若い女性であるほど「ヤセたい願望」が大きいようです。
 もちろん、生活習慣病の怖さは言うまでも無いので、必要以上に太っている人は適正体重に近づけるようにするのが健康面では良いのですが、無理をして体調を壊すようなダイエットは今すぐやめて、もっと自分の体を大切にしてあげてはどうでしょう。
 手に入れてほしいのは、健康な身体です。くれぐれもそのことを忘れないでほしいのです。
 次に、間違ったダイエットがどれほど恐ろしいものなのか、一人の女性A子さんの体験手記をご紹介しましょう。

 私は現在27歳です。21歳の時に友達とダイエットを始めました。
 当時私の身長は160cm、体重58kgで、周りの友達に比べるとやはり太って見えたので、5kgぐらい体重が落ちれば良いかなと思っていたのです。その頃大学に通っていた私は、朝・昼・夜と外食続きで運動らしい運動はしていませんでした。

 夏休みからダイエットがスター卜し、朝・昼食はりんごや野菜ジュース、夜は梅干しおにぎり1個などで相当無理をしていました。

 しかし、始めてから3日後、1回くらい良いだろうとガッツリ食べてしまったのです。その夜、罪の意識というか、そんな自分が許せない気持ちに襲われ、次の日は朝・昼食を抜き、夜はスープ1杯…。でも、また空腹の辛さから食べてしまう、の繰り返し、とうとう体調を崩し病院へ。すぐに点滴を受けましたが、元気になったのをいいことにダイエットを続けました。1年後の私は体重が41kgまでになりました。それからが地獄の始まりでした。

 私の体は食べ物を受け付けなくなってしまったのです。誰が見ても病的に痩せこけ、立っているのがやっとのこと。途中で大学をやめ、実家に帰り、病院に入院することになりました。その時お世話になった看護師さんに「人間は栄養をとるから動けるのよ。動かないときれいな洋服も着れないし、楽しいことも経験できない」と言われ、そんな簡単な当たり前のことがどうして考えられなかったのか、安易な気持ちでバカなダイエットをしたばかりに…。後悔しました。

 細くなりたい…。きれいになりたい…。
 そんなことばかり考えて、結果、体をボロボロにしてしまったのです。
 私は今27歳ですが、そのつけは未だに残っています。
 顔にはシミのような黒っぽい影があり、シワも多く、健康的な顔つきではありません。風邪をひきやすく、体力もあまりありません。素人判断で安直な考えで間違ったダイエット法を行ってしまうと恐ろしいことになります。

 人間の体は、食生活が一番大切だといっても過言ではありません。食べ過ぎて肥満になれば生活習慣病の恐れがあり、やせようと間違ったダイエットをしたり、栄養のバランスが悪いと、これもまた病気になってしまいます。
 
 「健康な身体である」ということは、何よりも幸せなことです。太りすぎても、やせすぎても、体にとっては良くありません。自分自身が一番健康的に生活できる体を作ることが大事です。
急激なダイエット法ではなく、体に負担をかけないダイエット!
洋食や油を多く使う中華をやめ、和食にする。
できれば白米から玄米にかえる。
炭酸飲料や、砂糖を多く含むジュースはやめ、お茶か水にする。
1回の食事の時間を長くし、よく噛んで食べる。
朝・昼・夕食をきちんととり、間食はできるだけやめる。
体を動かす。適度な運動を習慣づける。
 
これだけのことでずいぶん違ってきます。
自分がダイエットしなければいけない体なのか正しい判断をしてください。
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