介護の扉


「お年寄りの問題になる行動と対処」

 痴呆のお年寄りは、時々、想像しがたい行動をする時があり、介護する側にも負担がかかる問題のひとつです。
 しかし、多くの場合、体の不調や生活環境などに原因がひそんでいる場合があるので、問題となる原因を究明することも大切になります。
 介護をする上で一番大切なことは、お年寄りが安定した生活を営めるようにしてあげることです。
入浴拒否
 入浴そのものを拒否しているか、それとも介助されながらの入浴を拒否しているかを見極め。入浴そのものを拒否する場合は無理じいせず、体を拭いてあげるなどし、次はお風呂でさっぱりしましょうねとやさしく声をかけます。
 入浴拒否には、服を脱ぐことへの不安や、一人ぼっちの入浴を不安がっている場合があるので、一緒に入ってあげるなど不安を取り除いてあげましょう。
 
食事拒否
 食事を拒否する場合の多くは、単におなかがすいていないという理由です。決められた時間に食事を済ませてもらおうと躍起ならず、おなかがすくまでまってあがあげるほうがよいです。
 ベッドや布団に入ったままの食事で食べにくいことが理由のときもあります。家族で楽しみながらの食事をしてあげることが大切です。
徘徊行為
 一番家族を心配させる徘徊は、無理やり止めて部屋に閉じ込めてしまうと逆効果です。まず本人を否定せずに、しばらく徘徊についていくなどの方法をとり、どこへ行きたがっているのかなど調べます。
 勝手に出て行ってしまうようならドアベルをつけたり、衣服に住所や電話番号、氏名をつけておいたり、徘徊することをご近所の人たちに伝えておくことも良いでしょう。
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