毎日が憂鬱で、不安感がある。何もやる気が起こらない、食欲がない。そんな症状は、うつ病のサインかもしれません。うつ病で医療機関を受診する人が増え続けています。その背景として、職場での労働環境や、対人関係などが引き金となり、うつ病を発症しやすくなっているようです。  
 うつ病は、悪化し最悪の状態になると自殺を考えてしま う病気です。早期にうつ病の サインに気づき、治療することが大切です。
うつ病になりやすい人
仕事に対し、責任感が強く、的確に仕事をしようと努力をする人このような人は、一つの失敗をきっかけに自信を失い、うつ病を発症してしまうケースがあります。
対人関係に几帳面で奉仕的であり、人との円満な関係を保とうと常に気を使う人
趣味がなく仕事一筋でオンとオフの切り替えが苦手な人
環境の変化に弱く、転勤や転職、近親者との別れなどのストレスが加わった場合に神経質になりやすい人
 
軽いうつ症状は誰にでも起こり得る
 人は1人では生きられない。人と人との関係は時に問題が発生します。それを乗り越える力も持ち合わせているのですが、うまく解消できない事もあり、人は悩み苦しみます。  
 日常の生活の中で、誰もが気分がめいったり、落ち込むことがありますが、多くの場 合、このようなうつな状態は、数日間で回復します。しかし、うまく解消できずにいると精神症状と身体症状が毎日続くことになり、日常生活に支障をきたします。
 
 
うつサインがでたら

@休養をとり、ストレスを軽減する

 仕事をしているので、休養は難しいと考えている人が多いのですが、精神面や身体の不調が出ている人は、仕事を続けていても能率が落ちたりミスが多くなります。ここは しっかり休養をとり、きちんと治療をし、健康を取り戻してから仕事に復帰することがベストだと思います。
A精神神経科を受診し、適切な治療法やアドバイスを受ける
 精神科医は専門の知識が豊 富であり、何人ものうつ病患 者に接していますので、適切 なアドバイスと治療が受けら れます。

B家族の協力を得る

 うつ病は早期に発見し、適切な治療で改善する病気ですが、再発もしやすい病気なので、家族や周りの人の理解と協力があると治療しやすいと思われます。  
 医師は精神療法と薬による治療を行うことが多いです。最近は副作用が比較的少ない抗うつ薬があります。主治医に従って、焦らず十分に回復するまで治療を続けることが大切です。うつ病のサインを感じたら勇気を出して専門医を受診して下さい。
 
 
うつ病の精神状態  
1. 気分・感情の異常   3. 意欲・行動の異常
気分の抑うつ 行動力の低下
2. 思考の異常 表情・身振りの減少
考えがまとまらない 生気に乏しい
集中できない 4. その他
判断力・決断力が鈍る 不安・焦燥感
絶望感・劣等感
 
うつ病の身体状態  
1. 睡眠障害   3. 易疲労感
入眠障害 脱力感
熟眠障害 無力感
早朝覚醒 便秘
2. 食欲減退、味覚異常


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