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私たちの最大の願いは病気をしないで健康に暮せることではないでしょうか。私たちの体は常に外敵から攻撃されているといえます。ウイルスや、体内の細胞が突然変異を起こして発生するガン、ストレスなどもそうです。このような外敵から体を守り、病気になるのを防いだり、かかった病気を治そうとする力が備わっています。これが「免疫力」です。
全ての人にこの免疫力があるかというとそうでない人もいます。先天的に免疫力がない人、免疫不全症という病気です。 このような人は無菌室での生活を余儀なくされます。免疫は私たちの体を守るための防御システムと考えてください。体内で免疫力をつかさどっているのは、血液中の白血球です。 この白血球は、リンパ球、マクロファージ、顆粒球の3種類に分かれています。白血球は、血液一立方ミリメートルの中に四千〜八千個含まれていて、次のような働きをし ます。 |
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マクロファージとリンパ球の働き | ||||||
◆細菌や異物を察知し、サイトカインを出してリンパ球に信号を出す ◆細菌や異物を食べてしまう ◆リンパ球のNK細胞が体中を常にパトロールしながら細胞を直接見つけ出して破壊するなど |
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顆粒球の働き | ||||||
◆異物が体内に侵入すると、この顆粒球が集まってきて異物を包み込み、消化酵素で分解して処理する ◆殺菌能力を持つ |
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このように免疫力は、私たちの体にとってすばらしい働きがあるのですが、免疫力には弱点があります。簡単にいうとストレスです。 悩みや心配などの精神的ストレスが自律神経のバランスを乱し、免疫力が低下すると考えられています。 |
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病気と戦ってくれる免疫力をUPさせるには | ||||||
(1)ストレスの多い人は、副交感神経を刺激して優位に保っておく 副交感神経とは、夜や休息時に働く神経、血管を広げ血流を促し、心身をリラックス状態にする働きがある。緊張したり、興奮したりすると交感神経が優位になり心臓の拍動を高め、血圧を上昇させます。通常はこの二つの神経がバランスを取っているのですが、ストレスや過労などで自律神経が乱れると白血球にも悪影響が及ぶのです。ですから、やや副交感神経を優位に保っておくことが免疫力アップにはよいと考えられています。 |
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副交感神経を優位にするには | ||||||
A)適度な運動をする B)深呼吸をする C)食事をゆっくりよく噛んで食べる D)ぬるめのお風呂につかり体をあたため血流を良くする 副交感神経が優位になると、リンパ球が増えて免疫力が向上します。ただし、増えすぎは免疫過剰で問題です。とはいえ、現代のストレス社会は交感神経が優位になりやすく、免疫力の低下につながっていると考えられます。 |
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(2)免疫力を高める食品をとる 免疫力を高める食品といわれているのが、食物繊維が多い食品、抗酸化食品です。腸内の環境がよいと免疫力がアップすることは明らかになっています。腸は病原菌などが腸壁から侵入するのを防ぐ免疫細胞が多く集まっているので腸内の善玉菌を優位にするために食物繊維の多い食品や、ヨーグルトなどの発酵食品を積極的にとること です。 |
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(3)ストレス過剰にならない 現代社会において、ストレスはつきものです。そのストレスをうまく発散させること、といってもそれが簡単にできれば言うことないのですが、ストレスが強いと、交感神経が優位になるので、免疫力が弱まると考えて下さい。副交感神経を優位にさせるとストレスが弱まり、免疫力がUPすると考えれば良いわけです。 |
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免疫力低下を引き起こす原因 | ||||||
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