カルシウム、足りてますか?

 成人の体重60kg中、約1000gがカルシウム。 そのカルシウムの99%は骨や歯に含まれます。残りの1%は筋肉・血液などに含まれて、筋肉の収縮、神経伝達、血液凝固など生命維持に重要な役割を果たしています。

 


 

 骨は、私達の身体の皮膚や内臓と同じように、たえず新陳代謝を行っています。破骨細胞によってこわされ、そのあと骨芽(造骨)細胞によって新しい骨に入れ替わるまで少なくとも3か月から6か月かかります。

 一方、生命維持のための血中カルシウム盤は、常に一定の濃度に保たれています。摂取するカルシウムが不足すると、血中カルシウムが少なくなり、これを補うため骨の中のカルシウムが血液中に溶け出し、その結果、骨の粗鬆化(骨が粗く鬆が入ったようになる)がおこり、骨の量が減っていきます。

 

 20〜30代の人が1日に必要とされるカルシウム摂取量は、

女性で600〜700mg、男性で800〜900mgといわれています。

生活習慣病のひとつである骨粗しょう症を防ぐためにも、骨量がピークになる20〜30代に、しっかりとカルシウムを摂取して、骨量を増やしておくことが大切です。

 

 

 

 牛乳コップ1杯(200ml)で、およそ230mgのカルシウムを摂ることができます。 ちなみに、ししゃも(2匹)は、149mg、小松菜(80g)は、136mgです。 一食に食べるカルシウム量として牛乳はきわめて優れています。 また、カルシウムの吸収率でも牛乳は40%と、小魚33%、野菜19%に比べても吸収がいいことが分かります。

 学校給食で牛乳を毎日飲んでいたときは、摂取量は足りているのですが、成人になると牛乳をあより飲まなくなってカルシウムが不足する傾向にあります。 50歳を過ぎて骨粗しょう症にならないためにも、若いときからのカルシウム摂取を心がけ、運動をして、丈夫な骨を蓄えておきましょう。

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