喫煙は病気の元

 たばこの危険性は、誰もが頭では理解しているのでしょうが、自分が病気になり「原因は喫煙です、今すぐたばこをやめないと命を落としますよ」くらいのことを言われない限り、なかなか禁煙することができない人が多いのが現状です。  

 

 WHO(世界保健機関)で採択された「たばこ規制枠組み条約」で、たばこの包装面積の3割以上を使用し、健康被害を訴える警告表示をすることが求められてから、「喫煙は、あなたにとって肺がんの原因の一つとなります。」や「妊娠中の喫煙は、胎児の発育障害や早産の原因の一つとなります」などの表示がされています。このような表示を見てもたばこを口にくわえている人は実際にいます。皆さん、もし食品にこのような表示がしてある物があればそれを購入しますか?口に入れますか?少なくとも健康で長生きしたいと思う人はそんなことはしないでしょう。たばこは有害なものです。病気になりたくないのなら、禁煙してください。

 

 たばこには、数十種類の発ガン性物質が含まれているわけですが、それらの発ガン性物質は、どのような病気をもたらすのでしょうか。たばこを吸わない非喫煙者で肺がんになった人を1とした場合、たばこを1日20本吸う人が肺がんになる確率は約5倍です。

 

 喉頭がんの患者さんの約90%が喫煙経験者であるというデータもあるのです。 しかし、これだけではありません。呼吸器から循環器まで全身を蝕む危険性があるのです。

 

 ある患者さんは、歯周病で歯医者さんに行った時、たばこはいけませんよと言われました。気管支炎の時も、たばこは吸わないで下さい。高血庄で動脈硬化だと診断された時も、たばこは絶対にやめるように言われたのです。全てがたばこのせいではありませんが、それほどたばこは体にとって悪いものなのです。病気になって医師に「たばこは良いです」と言われた人はおそらく一人もいないでしょう。

 

 喫煙は病気になるリスクを高めることは確実です。吸わないに越したことはないのです。

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