広報誌 健康倶楽部/2012年1月号
脳ドックは、生活習慣病のひとつである脳卒中を中心とした脳の病気を事前に察知することができる検査です。
脳の病気は自覚症状が少なく、脳外科専門の医師でないとなかなか判別することが難しいので、発症した時には重症になっているケースが多くあります。
脳ドックには基本的に健康保険が適用されませんが、脳卒中の危険度は年齢とともに高くなっていきます。
一般に脳ドックの検診は、次のような検査で半日〜1日程度要します。
(医療機関により多少異なります。)
1. 問診
2. 身体所見の診療
3. 血液検査
4. 尿検査
5. 心電図
6. 頭部MRI(磁気共鳴画像)
7. 頭部MRA(磁気共鳴血管撮影)
8. 頚動脈超音波検査
9. その他
(心臓超音波検査、脳波検査などのオプション検査)
これらの検査で発見の対象となる病気は、脳梗塞、動脈瘤、脳腫瘍、もやもや病、認知症などです。
特に、高血圧、糖尿病などの持病がある人や家族に脳卒中になった人が居るなどの危険因子がある人は脳ドックを受けることをおすすめします。
脳ドックは各病院によって実施されている検査項目によって費用が異なりますが、一般的には3万円ぐらいから検診を受けられます。
※手足がしびれたり、顔がしびれたりなどの症状がある人は、脳に何らかの異常がある可能性が高いので、すぐに受診を。また、健康診断などで高血圧、高脂血症、糖尿病、不整脈などの病気を指摘されている人、お酒好き、喫煙者、(同居家族に喫煙者がいる人も)などは、脳ドックを受けることをおすすめします。