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 歯科口腔外科のご案内

南東北医療クリニック口腔外科・口腔癌治療センター・顎顔面インプラントセンター・摂食嚥下外来

 平成22年4月総合南東北病院に新しく口腔外科が開設されました。口や顎の異常に気づいたらどうぞ遠慮なく受診して下さい。口の中の病気は種類も数も多く、口腔がんを始め多くの病気の初期症状は痛みなどの症状がありません。しらずしらずに悪くなっていくことが多いので、ときどき口の中の検診をすることが大切です。
 日本口腔外科学会指導医、専門医をはじめインプラントや顎顔面補綴の専門医など様々の角度からのエキスパートが丁寧にご相談、診察させていただきます。最新鋭の診断、手術機器も完備しております。

口腔外科とは

 口腔外科とは一体何をする科かご存知ですか?歯科の中の専門分野ですからもちろん、親知らずなどの抜歯や、アゴの炎症を処置するのは最も得意とするところではありますが、それ以外にもたくさんの病気を治療しています。たとえば、舌や歯ぐきにできる癌、口内炎をはじめとする様々な口の粘膜の病気、アゴの関節の病気、アゴの骨折などの顔面外傷、口が乾くドライマウスなどの唾液腺の病気、手術や交通事故で顔面やアゴを欠損した方への特殊な顎顔面補綴など多岐にわたっています。
さらにチタン製の人工の歯を直接アゴに植えるインプラント、特に高度の技術を要するインプラントを得意としています。
また、当科には嚥下(飲み込み)を専門とする言語聴覚士が常勤としており、重度の嚥下障害に対して積極的リハビリテーションを行い、医科各科とのチーム医療に貢献しています。
 当科では病気の説明に十分な時間をかけ、患者さんの十分な納得の上で治療を進めます。もちろん院内のリスクアセスメントチームと連携し、安全で確実な医療を第一に心がけています。地域の医科・歯科医療機関との病診連携も活発に行い、地域医療に積極的に貢献しております。
また、南東北グループの総合東京病院、総合新百合ヶ丘病院のそれぞれの口腔外科と緊密に連携して診療活動を行っております。

親知らずの抜歯や全身状態が悪い方の抜歯

経験豊富な口腔外科医が患者さんの負担を最小限に抑え、安全に抜歯します。また、恐怖心の強い方には、入院下で静脈内鎮静法や全身麻酔下で抜歯をすることもできます。各地域の歯科の先生から紹介をいただいた時には、当科で抜歯など外科処置を速やかに行い、すぐ紹介元の先生のもとで歯科治療を続けられるよう連絡を密にとります。重篤な病気をお持ちの患者さんも同様で全身管理下で抜歯などの外科処置を行い、かかりつけの歯科医院と協力しながら安全な歯科医療を提供します。

口内炎、口の粘膜の病気、炎症

口の中は細菌がたくさん住み着いています。体調不良、ストレスや栄養不良によって自己の免疫力が低下し、口内炎や口の粘膜がただれて炎症を起こすことがあります。まずはお薬で病気を治しますが、再発防止のため口腔ケアを積極的に行っています。それ以外にもたくさんの粘膜の病気があります。たとえば、赤いはずの粘膜が白くなる白板症があります。これは前癌病変といって放置すると癌になってしまうことがあります。口腔内の粘膜の病気はさまざまなものがあります。痛みなどの症状がなく進行するものが多いので、異常を感じたらすぐに受診してください。

気になる腫れ(嚢胞や腫瘍)

口の中の粘膜やアゴの骨の中に袋状のできもの(嚢胞)や良性腫瘍ができることがあります。いずれも良性疾患なので、命に関わることは少ないのですが、感染して炎症を起こしたり、徐々に大きくなったりすることがあります。また、まれに悪性化することもあります。見かけは大したことない腫れでも癌が潜んでいることもあります。小さいうちに取って調べましょう。

口腔がん

口腔がんとは口の中およびその周辺にできる癌のことで、できる部位によって舌癌、歯肉癌、頬粘膜癌、口唇癌などがあります。日本における口腔癌の発生頻度は全癌の約2%と少ないのですが、頸から上すなわち頭頸部では口のがんが一番多いのです。しかし一般には軽視されがちで、例えば歯肉がんの話をすると「えっ、歯茎に癌ができるの?」とびっくりする人が沢山います。歯周炎などと紛らわしい小さな病変をいち早く発見して、早期治療を行うことが決め手です。 口腔がんの特徴は、潰瘍のように掘れこんでいてその周囲が硬くなる、赤くただれる、おできのように膨らむ、口の中の一部が白斑のように白くなる、などの症状です。共通の症状は「しこり」です。でも本当を言いますとその前の僅かな異常をキャッチすれば小さな処置で殆ど100%治ります。早期発見が運命の分かれ道なのです。
原因ははっきりと分かっていませんが、タバコや合わない入れ歯を入れて慢性的な潰瘍を放っておくと癌になりやすいと言われています。
口腔がんの治療の第一選択は手術で、大きさによって局所のみ、あるいは頸(くび)のリンパ節を含めて拡大切除することがあります。口腔がんの場合、切除部が顎の骨、顔面、頚部に及ぶことがあり、術後に咀嚼障害、嚥下(飲み込み)障害、会話障害、顔貌の変形などの後遺症を残します。しかし、最近は顕微鏡を用いて骨や、皮膚、筋肉の移植よる再建手術の発達によりこれらの後遺症はかなり解消されてきています。しかしながら、口の大切な機能である発語、咀嚼、嚥下などは複雑で微妙な共同作業なので、完全に回復することは困難です。人間のシンボルで司令塔である顔の中心の変形も見逃せません。その程度は進行して発見が遅れ大きながんになればなるほど厳しくなります。
手術以外の選択肢として、放射線治療があります。放射線治療の標準治療はエックス線によるものが一般的で、抗癌剤と組み合わせて治療を行います。機能は温存できますが、たくさんの副作用も強く出ます。また当院にある陽子線治療は、進行がんを対象として行われていますが、頭頸部のがんの患者さんが最も多く、全体の40%にも及ぶほどです。口腔がんでは、陽子線治療と併用して動脈から抗がん剤を入れる超選択動注化学療法をほとんど全例で行い、良い成績をあげています。今、世界中のがん専門医、口腔がん患者さんから相談を受けています。
さらにホウ素中性子捕捉療法(BNCT)の施設を現在建設中ですが、この世界で初めての新しいコンセプトの放射線療法を脳腫瘍と頭頸部腫瘍を対象として2年後に治験開始を目指しております。これが完成すると再発したがんも治療対象となります。
当口腔外科はこのような将来展望も見据えながら、口腔がん治療を推進し、患者さんに最良の治療を総合的に進めております。しかしながら、やはり進行した大きな癌であったり、頚のリンパ節や肺に転移があったりする場合は治しにくくなります。口腔がんは口の表面に発生するので、直接目で見て触ることができます。ということは、早期発見、早期治療が可能です。おかしいと感じる方は、なにはともあれ口腔外科を受診してください。

顎関節症

固い物を噛んだり、急に大きなあくびをしたり、歯ぎしりやくいしばりの癖があったりすると、顎関節やその周囲の筋肉に痛みを生じる事があります。筋肉のみの痛みであれば、筋肉のマッサージや温めることで改善することがありますが、治らない場合や関節に痛みがある場合はスプリントというマウスガードを装着することで改善することができます。ごくわずかですが治らない場合があります。その場合はMRIの撮影を行って顎関節を精査し、必要があれば関節内を洗浄します。また、関節内に内視鏡カメラを挿入して中をよく観察し、手術をするかどうかなどを判断することもあります。

顎変形症(受け口など)、口蓋裂

当院の非常勤である矯正歯科の専門医と連携し、アゴの変形や口蓋裂などの骨欠損部に対して手術で治療しています。

アゴの骨折などの顔面外傷

救急で来院される方が多いと思います。上顎骨折、下顎骨折、頬骨弓骨折、頬骨骨折、眼窩底骨折などの外傷手術を行っています。

唾液腺の病気

口が乾くドライマウスが高齢者に急増しています。その中でも最近テレビなどで話題になっている難治性のシェーグレン症候群のような特殊な疾患を診査・診断・治療を行っています。それ以外でも唾液腺の炎症や腫瘍などの治療も行っています。

口腔心身症

ストレスなどで生じる舌痛症などを心のケアを行いながら積極的に行っています。最近少しずつ増えています。

顎顔面補綴

事故や癌の手術などにより顎の欠損や顔面の皮膚欠損の患者さんに対し、高度の補綴治療を行っています。

インプラント

歯が欠損したところに人工の歯根(チタン性)を埋入し、歯をかぶせます。ブリッジのように両隣の歯を削ることもなく、入れ歯のように違和感が強くでることもありません。歯と同じような感覚で食事をすることができ、審美的にも問題ありません。当院ではインプラント用CTを導入し、安全かつ確実性のある治療を実践しております。

嚥下リハビリテーション

当院の口腔外科では摂食・嚥下リハビリテーション(嚥下リハ)に積極的に取り組み、口腔外科医師・歯科衛生士・言語聴覚士が協働してチームで入院・外来の患者さんのリハビリテーションにあたっています。入院患者さんにはほぼ365日体制で嚥下機能評価・嚥下リハビリの依頼に即応できる体制を整え1ヶ月で約50名程度の新規患者さんに対応しています。口腔外科医師を中心に嚥下造影検査や嚥下内視鏡検査といった嚥下機能の精密検査も実施しています。また、嚥下リハを必要とする患者さんは口腔内治療や口腔ケアを必要とする方が多く嚥下リハと口腔ケア・口腔内治療をチームで推進することで誤嚥性肺炎などの合併症予防に取り組んでいます。さらに、嚥下障害と栄養障害は密接な関わりがあるためNST(栄養サポートチーム)委員会にも所属し栄養管理に貢献できるよう取り組んでいます。摂食・嚥下障害の患者さんをさらにサポートしていけるよう、NST専門療法士や日本摂食・嚥下リハビリテーション認定士などの資格を取得し臨床・研究に取り組むとともに院内・地域で研修会を行い病院全体・地域全体でのサポート体制の構築にも取り組んでいます。

口腔ケア

大きな手術や抗癌剤・放射線治療を行うと必ず免疫力が低下します。すると必ずと言っていいほど、口腔内の細菌が悪さをします。それにより大事な治療が中断したり、中止になったりすることがよくあります。口腔ケアと言うと口の中のお掃除というイメージが強いですが、ただのお掃除ではなく、全身管理の一つであるという認識を持ってください。 当科では積極的に口腔ケアを行い、虫歯や歯周病の予防だけでなく、咀嚼・嚥下・会話などの摂食や発語機能の維持、口臭予防、味覚改善を行います。また、口腔内細菌による誤嚥性肺炎などの全身疾患への予防も行っています。その結果、患者さんのQOLの向上を目指しています。

口腔外科医師

瀬戸 晥一

日本口腔外科学会指導医、専門医。顎顔面インプラント学会指導医。日本がん治療認定機構暫定教育医。歯学博士
南東北グループ総長主席補佐監、国際医療部長、BNCT準備室長、口腔がん治療センター長、顎顔面インプラント再建研究所長
公益財団法人国際口腔医療財団代表理事

池谷 進

口腔がん、口腔粘膜疾患、顎顔面外傷、顎変形症、口腔外科一般、嚥下リハビリテーション(口腔外科医長)歯学博士

井川 和代

顎顔面外傷、顎変形症、口腔外科一般 (口腔外科医長)医学博士

小林 綾花

顎顔面外傷、口腔外科一般

山口 裕二

顎顔面外傷、口腔外科一般

中村 芳樹(非常勤医師)

鶴見大学歯科矯正学講座教授、歯科矯正

関谷 利子(非常勤医師)

鶴見大学歯科矯正学講座講師、歯科矯正

三宅 一永(非常勤医師)

インプラント治療

脇田 彩子(非常勤医師)

一般歯科、小児歯科、口腔ケア

言語聴覚士

森 隆志

日本静脈経腸栄養学会 評議員
NST(栄養サポートチーム)専門療法士
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会認定士
認定言語聴覚士(摂食・嚥下障害領域)
日本リハビリテーション栄養研究会 世話人/東北支部代表世話人

歯科衛生士

古川 千絵

副主任心得
口腔外科・矯正歯科・嚥下リハ担当

飯村 由佳

口腔外科・嚥下リハ・緩和ケア・全身麻酔手術担当

永沼 亜衣

口腔外科・インプラント治療・口腔ケア担当

本柳 友理

口腔ケア・在宅担当

根本 久美子

口腔ケア担当

窪木 由美子

口腔ケア担当

玉手 美妃

口腔外科担当

口腔外科に来院される患者さんの不安や恐怖心を和らげることができるよう努めます。何でもご相談ください。

【最後に】
 患者さん一人一人を丁寧に診察するため、多少お待たせすることがあるかと思いますが、何卒ご理解とご協力のほどお願いいたします。また、口の中で気になることがあれば、何でもご相談ください。


外来診療:基本的に午前中が初診と再診の一般診察で、午後が予約手術となっております。急患の方は随時対応していますので、ご連絡ください。


予約コールセンター:024−934−5420
外来直通電話:024−934−5365
病院代表:024−934−5322(夜間)

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