健康ひとくちメモ

「ショウガ」

優れた殺菌力があり冷え性の改善に効果

  ショウガは東南アジア原産の多年草植物の根です。わが国には3世紀頃までに中国から入ってきたとされています。
栄養成分として
 ショウガの辛みはジンゲロンやショウガオールといった辛み成分によるものです。これらには優れた殺菌力があり、食中毒予防に有効です。また、胃液の分泌を促進し、消化吸収を助けるので、食欲のないときなどは積極的にとるようにするといいでしょう。
 ショウガの香りはジンギベレンという成分で、胃を健康にする作用・解毒作用・消臭作用があり、風邪の初期症状や吐気止め、たん切り、咳止め、冷え性の改善、神経痛の緩和などの効果が期待できます。
調理のポイント
 根・芽ショウガは一年中出回っていますが、葉ショウガは5〜8月が旬です。葉ショウガは辛みが少ないので、そのまま味噌をつけるなどして食べられます。風邪気味のときはショウガのおろし汁に刻みネギを加えて熱湯を注いだ生姜湯を飲むと悪化を予防できます。食欲不振でだるさがあるときには、ビタミンB1の吸収を助けるタマネギと組み合わせた料理に使うと食欲が増進されます。
 雨や湿気の多い梅雨。食中毒予防に有効で食欲を増進させる力のあるショウガを食べて元気に乗り越えましょう。
(参考「食の医学館」栄養管理科 濱尾 理沙)
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