健康ひとくちメモ

ほうれん草

鉄分が貧血予防に

 ほうれん草の原産地は西アジアのコーカサス地方です。日本には江戸時代に中国から渡来したため「唐菜」とも呼ばれています。冷涼な気候を好み、霜に当たると甘味が増し栄養価も高まりますから、これからがシーズンと言えるでしょう。
 代表的な栄養素は鉄分とβーカロテンです。特に鉄分は貧血予防や虚弱体質の人に有効です。β―カロテンには抗酸化作用があって活性酸素の働きを抑えて、がんの予防のほか、肌の老化を防ぐので美容効果も期待されます。また、ほうれん草には体内に蓄積されたナトリウム(塩分)を排泄して高血圧を防ぐ効果があるカリウム、便秘改善や糖尿病の予防に効果的な食物繊維も多く含まれています。さらにはダイオキシンの体内吸収を抑える作用があることも報告されており、毎日の食事メニューにぜひ加えておきたい食材です。
 ほうれん草を選ぶポイントは、根や茎がピンとしていて葉肉が厚く、色が濃いものが新鮮です。
 調理法としてはソテーやお浸し、グラタン・キッシュ・ピザの具材として使いましょう。茹でてミキサーにかけて濾すことでパンやクッキー、プリンなどの材料として、おかず以外にも幅広く使用できます。硬めに茹でて冷凍保存も可能です。ほうれん草の鮮やかなグリーンが料理に彩りを加えますよ。野菜嫌いのお子さんには、ぜひ「ほうれん草デザート」を作ってみてはいかがでしょうか。
(参考:J-Medical、「旬の食材」「健康レシピ」栄養管理科濱尾理沙)
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