健康ひとくちメモ
れんこん
 
美肌、かぜ予防、血行を促進
 
 れんこんは、はすの地下茎を食用にしたもので、はすとも呼ばれます。独特の形は「見通しがきく」という意味でおめでたい料理によく用いられます。

●栄養成分としての働き
 れんこんの主成分は炭水化物で、たんぱく質、ミネラルは少ないのですが、ビタミンCは豊富です。ビタミンCは肌の新陳代謝を活発にしてシミ・そばかすを防ぎます。たんぱく質とともに働いてコラーゲンの生成をうながしたり、粘膜を丈夫に保つ働きもあるので、かぜの予防にも効果的です。
 便秘解消に有効なペクチン、ヘミセルロースなどの食物繊維も豊富です。腸内細菌を整え便通しをよくします。腸内でのコレステロールを吸収して、排泄する働きもあるので、動脈硬化予防にも役立ちます。
 れんこんを切ると糸を引きますが、これはムチンという成分です。オクラやモロヘイヤにも含まれているもので、胃腸の粘膜を保護する働きがあります。また、切り口が黒ずんでくるのはポリフェノールのためで、この成分は炎症を鎮めたり血管や組織を収縮させて止血に役立つとされています。

●調理のポイント
 れんこんを選ぶときは、傷がなく茶色に変色していないものを選びましょう。穴の中が赤みがかかっていたり、茶色っぽくなっているものは避けましょう。穴が小さいもの、節と節のあいだが長くて太いものが良質です。切ったままにしておくと酸化して色が変わってしまうので、すぐに酢水につけましょう。下ゆでする際も、酢を少々加えるとよいでしょう。シャキシャキとした歯触りが残るよう、短時間でゆでるのがコツです。鉄鍋に触れると青紫色に変化するので注意が必要です。保存する際は切り口にぴっちりとラップをして冷蔵庫で保存します。節がついたままなら湿らせた新聞紙でからみポリ袋で保存しましょう。

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