健康ひとくちメモ
だいこん
 
生で食べるのが効果的
 
 だいこんは数多くの種類がありますが、一般的に知られているのは、辛味が少なく、やや小型の青首だいこんです。冬だいこんの代表といえる品種で、全国各地で栽培されています。一年中出回ってますが、冬を越したものが特に甘味が強く美味です。
 
●栄養成分としての働き
 だいこんに含まれる成分でもっとも注目したいのは、消化酵素であるアミラーゼの働きです。アミラーゼはでんぷんを分解する酵素で、食物の消化を助け、胸やけや胃もたれを防ぎます。同じく酵素であるオキシダーゼも含み、これは解毒作用にすぐれた成分です。がん予防に有効で、魚のこげに含まれる発がん性物質を抑制する作用があります。これらの成分は加熱に弱いので、生で摂ったほうが効果的。手軽なダイコンおろしが一番いい食べ方といえるでしょう。

●料理のポイント
 だいこんは部位によって食感や味が異なるので、料理法によって使い分けると、よりおいしく食べられます。フロふきだいこんなどの煮物には、真ん中あたりが最適です。煮付けるときは米のとぎ汁で下ゆでするとアクが抜け、甘味が出ます。大根おろしを薬味にするなら先端部分を。辛味成分のからし油成分は先端部に豊富に含まれています。ただし、ダイコンおろしはおろしてから20分後には8割に減ってしまうといわれています。なるべく食べる直前におろすようにしましょう。購入する際は、なるべく葉付きのものを買い、葉の部分は買ったその日のうちに調理しましょう。
 注意すべき点は、生のだいこんは体を冷やすので、冷え性や胃下垂の人は食べすぎに注意しましょう。

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