健康ひとくちメモ
     栗(クリ)
 
でんぷんやカリウムが豊富

 栗には、大粒の丹波や銀寄のほか、焼き栗で知られる甘栗があります。店頭には10月頃から出まわってきます。これから寒くなると焼き芋と同様に食べたくなりますね。
 栄養成分としては、たんぱく質、脂質が豊富で、種実類には珍しくでんぷん質も含んでいます。また、ビタミンCも比較的多く、でんぷん質によって包まれているので、加熱によって失われる心配がありません。ビタミンCは、肌を美しく保ち、ウイルスに対する免疫カや抵抗力をつけてくれるので、美肌・風邪予防などに効果的です。さらには、体内のナトリウムの排出を促進するカリウムも豊富なので、高血圧を予防してくれます。
 調理のコツとして、外側の固い皮(鬼皮)は熱湯に10分ほどつけた後、包丁で浅く切り目を入れて上に向かってむきます。内側の薄い皮(渋皮)は、包丁ではがすようにむき、むき終わった後に、米のとぎ汁につけるとアクがよく抜けます。長期保存する場合は、渋皮をつけたまま半ゆでにして、冷凍すると良いです。
 ゆでただけのシンプルな食べ方のほか、栗ご飯や渋皮煮、中華風の鶏肉との煮物など、これからの季節、栗づくしのお料理をたくさん楽しんでみてはいかがでしょうか。

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