健康ひとくちメモ
     海老(えび)
 
糖尿病・高脂血症の予防に

 えびは、大正えび、ぼたんえび、甘えび、伊勢えび、ブラックタイガー、ロブスター、しゃこなど、種類もバラエティ豊かです。旬は種類によって異なりますが11月からがよりおいしく召し上がれる季節となってきます。鮮度の見分け方は、車えびは殻が青みがかっているもの、大正えびや芝えびは身が透き通っているもの、甘えびは頭がしっかりついているものが新鮮です。調理のポイントは、冷凍えびの解凍は水に浸すとにおいが取れます。てんぷらにするときは、背わたを落とし尾を切って水分を抜き出すと油がハネません。また、尻尾や頭の下のひげも、から揚げなどにするとカルシウムもー緒にとれるので良いでしょう。
《栄義成分としての働き》
 えびの甘みは遊離アミノ酸のグリシンやアラニン、プロリン、ベタインによるものです。中でもベタインは血中のコレステロール値の上昇を抑え糖の吸収を阻害する力もあるので、糖尿病や高脂血症予防に役立ちます。またタウリンも多く、えびに含まれるコレステロールの影響を緩和する働きがあります。タウリンは高血圧が原因となる血管障害を予防するほか、肝機能を高め、解毒作用を強化し、コレステロールが原因となる胆石を予防します。さらに、えびの殻にはキチン酸という水に溶けにくい食物繊維が含まれており、これが抗がん作用や老化を抑え、腸内環境を正常化させ、自然治癒力や免疫力を活性化させる作用があります。殻ごと食べられる桜えびはキチン酸だけでなくカルシウムも一緒にとれるので骨粗鬆症の改善にもつながり、とても魅力的な食材の1つです。
 これからの季節、種類豊富なえびたちを様々な料理で楽しみましょう。

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