健康ひとくちメモ
     節分と桃の節句
 
古人の知恵がいっぱい

 2月3日は節分でしたが、その昔「節分」といえば立春、立夏、立冬の前日を指しました。しかし室町時代以降は農事始めと春を迎える喜びの日にあたる立春前日だけが重要視されて、今の節分のお祝いをすることになったのです。
☆イワシと豆で邪気払い=節分は焼いたイワシの頭をヒイラギに刺して戸口に飾ります。イワシの頭は悪臭を出して鬼を退散させ、ヒイラギはトゲで鬼の目を刺して家への侵入を防ぐ、という言い伝えがあります。また豆は「魔減」に通じ邪気を払うことで豆を撒いたり、年の数だけ煎り豆を食べる風習があります。大豆は“畑の肉”“畑のマグロ”と言われるようにタンパク質の塊でボケ防止に役立つレシチンも豊富です。節分にマメを食べるのは健康を維持する古人の知恵と言えるでしょう。節分には脂ののったイワシの塩焼き、大豆と野菜の煮物などで食卓を飾り、無病息災を願う行事食にしましょう。
 3月3日は桃の節句、女の子のお祭りですネ。ここで食べる料理にも理由があります。
☆ハマグリの潮汁=欠かせないメニューで「蛤の貝のようにピッタリ合った男性と娘が巡り合い、幸せな人生が送れるように」という親の願いが込められています。
☆あられ=これもひな祭りに欠かせませんが、台所のおひつの蓋や底に残った米粒をその都度こまめに集めてザルに干しておいたものをリサイクルするお菓子です。1年の丹精の結果を正月ののし餅と一緒に煎って砂糖がけにして頂きます。昔の母親は桃の節句にことよせて、台所を預かる主婦のこころ配りや節約法を娘に伝えたのです。

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