健康ひとくちメモ
     リンゴ
 
ペクチンの効果大きい

 秋から冬にかけてリンゴがおいしい季節になります。リンゴには食物繊維のペクチンが豊富に含まれています。ペクチンは水に溶けるとゼリー状にかたまるため、便秘のときは、水分のなくなった便をやわらかくして排便をうながし、下痢のときは、ゼリー状の膜になって腸壁を守ります。コレステロール値の上昇を抑え、動脈硬化の予防にも役立ちます。さらに、乳酸菌などの腸内の善玉菌を増殖させます。乳酸菌は悪玉菌を退治するほか、腸の蠕動運動をうながすので下痢や便秘を改善したり、発がん物質の発生を抑えたりする効果が期待できます。
 カリウムも多くて余分なナトリウムを排出するので、高血圧症の改善に期待できます。リンゴの真っ赤な皮に含まれる色素はアントシアニンというフラボノイドの一種です。生活習慣病や老化の元といわれる活性酸素に対する抗酸化作用があります。さらに、リンゴ自体噛みごたえがあるため、よく噛むことで歯につまったカスが取り除け、むし歯予防にもなります。
  
〈おいしいリンゴの選び方〉
 リンゴは比較的日持ちのよい果実で、冷凍すると2〜3ケ月はもつ種類が多くあります。選ぶときは重量感があり、指ではじいて澄んだ音のするほうがおいしいです。
 リンゴはそのまま食べたり、すりおろして離乳食に用いたり出来ます。ほかにはジャム、ジュースにしてもおいしいですね。先に説明したペクチンは実より皮の部分に多いので、なるべく皮ごと利用すると効果的です。
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