健康ひとくちメモ
里芋
 
“ぬめり”は落とさないように
血圧下げ胃壁も守る 
 山で取れるイモをヤマノイモというのに対し、人里でとれることから里芋と呼ばれるようになりました。秋から初冬にかけて旬な食材です。
◎栄養成分として
 里芋独特のぬめりはガラクタンという糖質とたんぱく質が結合したもので、血圧を下げ血中のコレステロールを取り除く効果があります。また、ぬめりにはムチンも含まれており、体内に入るとグルクロン酸という成分に変わり、胃・腸壁の潰瘍予防・肝臓強化に役立ちます。食物繊維も豊富なので、便秘改善にも役立ちます。
 
◎食べ方・調理のポイント
 ぬめりには薬効成分がたくさん含まれていますので、できるだけ落とさないように、皮をむいたあと塩もみし2〜3分下茹でして水にとり、さっと洗ってから調理します。  
 里芋を調理すると手がかゆくなりますが、手に塩か重曹をつけて調理すると防ぐことができますよ!!保存は冷蔵庫には入れず、泥つきのまま、ぬれた新聞紙にくるんで冷暗所で行なうと長持ちします。高温多湿になりすぎるとカビが生えることがあるので注意しましょう。里芋はけんちん汁やおでん、含め煮や煮物の具材のひとつとしてなど、和風料理によく合う食材です。  
 
 9月になると芋煮会などの行事が仲間や地域、職場などで開かれることも多いと思います。じゃが芋に比べてカロリーが約半分の里芋を使って、食欲の秋をおいしくヘルシーに楽しんでみてはいかがでしょうか。
 
 
 
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