ワンポイントリハビリ

「冷え性」を解消しよう

朝食を摂って、筋肉をつけて、リラックス

 「冷え性」には数値で表す基準は無く、自分自身の「冷えてつらい」という自覚症状が基準になります。一般に冷え性という人のほとんどが「特に病気は無いが冷えがある場合」です。これの原因は「体内で作られる熱の量が少ない」ことと「作られた熱が体の隅々まで運べない」ことに大別されます。また自律神経のバランスが崩れることも原因の1つです。「体質だ」と諦めずに改善に取り組みましょう。
解消の方法
 1:朝食は必ず摂る=体を温める熱の元は食物。平静から規則正しい食事が大切ですが、特に冷え性の方は朝食は必ず摂りましょう。朝の体温や代謝が低い状態を高めてやり、体を目覚めさせるのです。手軽に摂るなら朝がゆ、お茶漬けなどを
 2:運動で筋肉増やす=筋肉は1日の活動で体が生み出す熱の約6割を作り出しています。つまり筋肉が増えれば熱の生産量も増えるわけです。増やすにはおなか、太もも、背中、お尻など大きな筋肉を鍛えるのが効率的で、腹筋運動・スクワットなどを毎日少しずつでも取り入れていきましょう。歩くことも下肢の血流を改善します
 3:リラックスする=自律神経のうち交感神経が優位だと、体は緊張状態で末梢血管が収縮し手足が冷えやすくなります。逆に副交感神経を優位にすれば抹消血管が緩んで血行が良くなり体が温まります。これはリラックスするのが一番です。ぬるめのお風呂(足湯・半身浴)にゆっくり入ればリラックスできます。また運動を、呼吸を止めずに大きく息を吸って吐きながら行っても体がリラックスします。
(「今日の健康2008・12」参考:リハビリテーション科 吉澤 智貴)
トップページへ戻る