エルフィットだより【L-Fit】

幼少期のトレーニング

小学低学年まではなんでも

 今月の話題は、幼少期におけるトレーニングについてです。
 幼少期にはこれをやった方がいいというよりは、いろいろなことをやった方がいいと考えられます。なぜなら幼少期の筋肉は質が一定で分化されていません。白筋や赤筋といった筋肉のタイプが未分化ではっきりと分かれていないのです。白筋が出てくるのはもっと後で、この時期の筋肉はほとんどが赤筋だと考えてもいいくらいです。大半が持久的なタイプの筋肉と考えると、小学生の低学年くらいまでは短距離も長距離も関係ないのです。
 それが10歳くらいになると筋肉の性質も分化をはじめ、筋組成の割合に個人差が出てきます。そしてこの時期にはじめて長距離を走ると疲れることを認識します。また瞬発的な運動が得意なのか、持久的な運動が得意なのか分かれてくるのもこの時期です。この個人差、得意不得意が生まれるまではいろいろなタイプの運動経験を積ませ、動きの質を高めることが大切です。
 たとえば昔の子供の遊びにはそういった要素がたくさん含まれていました。つまり筋肉を意識するよりは神経系の発達に目を向けることが大事な時期といえます。幼少期に正しいプログラムを経験し、体を使って遊ぶことによってその後のスポーツ競技において高いパフォーマンスを得る可能性が高くなるということです。
(エルフィットチーフトレーナー 仲田 貴之)
郡山市八山田3-8-3 TEL:024-991-1045
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