ワンポイント・リハビリ
〜生活不活発病を防ぐ〜
 
悪循環を断ち切る
 
 「生活不活発病」とは、日頃の生活が不活発のため心身の機能のほとんどが低下してしまうことで「廃用症候群」とも呼ばれます。1日間の安静によって生じた機能低下を回復させるのに1週間かかり、1週間の安静では回復に1カ月かかる、と言われています。特に高齢者では廃用症候群を起こしやすく一旦起こしてしまうとさらに体を動かさなくなり、それがさらなる廃用症候群の進行を招いてしまう、という悪循環に陥りやすくなります。従って廃用症候群の対策としては、予防がなにより重要です。万が一発生した場合にも出来るだけ早く気付いて、悪循環を断ち切ることがとても大切です。そこで生活不活発病に陥らないための〔寝たきり(寝かせきり)ゼロへの10カ条〕を掲げてみました。
 
第1条 脳卒中と骨折予防は、寝たきりゼロへの第一歩。
第2条 寝たきりは寝かせきりから作られる。過度の安静は逆効果。
第3条 リハビリは早期開始が効果的。始めようベッドの上から訓練を。
第4条 暮らしの中でのリハビリは食事と排泄、着替えから。
第5条 朝起きて先ずは着替えて身だしなみ、寝・食分けて生活にメリハリ。
第6条 手は出し過ぎず目は離さず、が介護の基本、自立の気持ちを大切に。
第7条 ベッドから移ろう移そう車イス、行動広げる機器の活用。
第8条 手すり付け段差無くして住みやすく、アイデア生かした住まい改善。
第9条 家庭でも社会でも喜び見つけ、皆で防ごう閉じこもり。
第10条 進んで利用デイサービス、寝たきり無くす人の和・地域の和。

トップページへ戻る