ワンポイント・リハビリ
関節の痛み
 
大腿四頭筋を鍛えよう
 人体には約140もの関節があり、体を支え、動きを円滑にする働きを担っています。体重を支える膝関節や動かす機会の多い肩関節などは、痛みを起こしやすい場所です。レントゲン検査では、60歳以上の約8割に膝関節の変化が見られ、その4割には痛み等の症状があるといわれています。そして、このほとんどが変形性膝関節症と診断されます。
 筋力が衰えると膝関節が不安定になり、関節に偏った力がかかり次第に軟骨が傷つきます。また、体重増加に伴い軟骨への負担は大きくなり炎症を起こし、痛みが出るようになります。変形性膝関節症の患者さんは、膝のまわりの筋力が衰えています。従って、自宅でもできる運動と体重のコントロールが最も大事です。筋力がつくと膝関節が安定し軟骨の損傷が抑えられます。膝関節を伸ばすときにもっとも働くのは、太もも前面にある大腿四頭筋です。この筋肉を鍛えると膝への負担が軽減されます。
 図のような運動を20〜30回繰り返し、1日2〜3セット行いましょう。調子が悪い時には回数を減らすようにして下さい。
仰向けに寝て脚を
30度くらい上げる(10秒)
椅子に座って片足ずつ
伸ばす(10秒)
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