ワンポイント・リハビリ
家庭で出来る転倒予防法
 
 寒くなり、家の中で過ごす時間が多くなってきます。お年寄りの転倒の多くは、家の中で起こっており、以前は問題なく過ごすことのできた住宅であっても、年を重ねて運動機能が低下すると転倒しやすい危険な空間へと変わってきます。簡単な住環境の改善や運動で、転倒を予防することができます。
 
改善のポイント
◇整理整頓
 踏んで足を滑らすことが無いよう、新聞や雑誌、衣類、小物などの収納場所を決め、使い終わったものは放置しない。座布団も使い終わったら座卓の下に入れる。
◇住宅の工夫
 玄関や階段の上がりかまちが高い場合などは、上がり下がりがしやすいよう、しっかりした踏み台を設置する。じゅうたんのへりにつまずいたり、マットで滑らないよう、敷物を固定する。
 
転倒予防の運動
 年をとっても運動することで筋力を強化する事が可能です。足腰の筋力を強化することで転倒しにくくなります。
 
転倒予防の運動例
@ 両足を肩幅に開いて立ち、いすをつかむ
A ゆっくりと1、2、3、4と数えながら膝を軽く曲げ、1、2、3、4でもとに戻す。膝を完全に曲げる屈伸に比べ、4分の1くらい曲げる感じで行う。10回行う。
@ いすから30〜40cm離れて立ち、両手でいすをつかみ、上体(股関節から上)を45度ほど前に傾ける。
A 膝が曲がらないように、一方の足を後ろに上げる。1秒後、そのままの姿勢を保ち、足をゆっくり下ろす。反対側の足も同じように上げる。左右それぞれ10回ずつ行う。
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