薬局だより

冬の肌のトラブル対策

角質層の水分を増やす

 寒くなって空気が乾燥してくると、辛くなる肌のかさつき・かゆみは「湿度の低下」と「皮脂の奪いすぎ」を防ぐこと、などである程度は改善出来ます。それでも改善されない時には薬を使って治療します。乾燥・かゆみのある肌には主に角質層の水分量の増加と、保温を目的にした塗り薬が用いられます。
@水分の蒸発を防ぐもの=白色ワセリン・親水軟膏A水分保持作用を増強させるもの=尿素製剤(ケラチナミン)ヘパリン類似物質製剤(ヒルドイド)B新陳代謝を高めるもの=ビタミンA製剤・ビタミンE製剤(ユベラ軟膏)。お風呂上がりの肌が乾ききっていない状態で保湿剤を塗ると効果的です。この他に、症状に応じて炎症・かゆみを抑える次のような塗り薬も用いられます。@炎症を抑えるもの=副腎皮質ステロイド外用剤・消炎外用剤などAかゆみを抑えるもの=鎮痒剤(オイラックス)
 塗り薬にはつけすぎても大丈夫なものがありますが、中には作用の強いものもあります。多くつけるほど良い、というものではありませんので、医師・薬剤師に説明されたことを守って使用しましょう。塗り薬の種類と特徴は別表の通りです。
(参考 薬剤科 佐久間眸)
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