薬局だより
〜喘息(ぜんそく)の薬〜
最近は吸入薬が中心
 季節の変わり目(梅雨・秋口など)は気温の変化が大きく、喘息発作が起きやすいと言われています。体調管理に充分注意し、発作の予防に心がけましょう。最近の喘息治療は発作の予防を重点にし、使用する薬剤も吸入薬が中心になっています。

☆吸入薬の種類と目的
 喘息治療に使う吸入薬には、発作の予防を目的とし、1日数回定期的に吸入を行う長期管理薬(コントローラー)と、発作時に症状を抑える発作治療薬(リリーバー)の2つがあります。吸入の仕方は同じでも使用目的が違いますので、よく理解してから使用することが大切です。

☆長期管理薬(コントローラー)
@ステロイド薬(フルタイドディスカス・パルミコートタービュヘイラー・キュバールエアゾルなど)。直接気管支の粘膜に作用することで、気管支の炎症を抑えます。喉の嗄れ・カンジダ症などの副作用を防ぐため、吸入した後は必ずうがいをし、口に残った薬を洗い流す必要があります。
A長時間作用型β2刺激薬(セレベントディスカス)。交感神経を刺激して、気管支を広げます。12時間効果が持続します。
B抗アレルギー薬(インタール)。アレルギー反応を抑えて、喘息発作を予防します。

☆発作治療薬(リリーバー)
@短時間作用型β刺激薬(サルタノールインヘラー・メプチンエアーなど)。交感神経を刺激して、気管支を広げます。即効性があり、数分で効果が現れます。使い過ぎると心臓がドキドキする、手が震えるなどの副作用が現れることがありますので、医師の指示に従い正しく使用して下さい。
A抗コリン薬(テルシガンエアゾルなど)。副交感神経に作用して、気管支が収縮するのを抑えます。効果は穏やかです。

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