薬局だより
〜胃薬の種類〜
ふたつに分けられる
 
 年末年始の食べ過ぎで、胃の調子をおかしくしてしまった、という経験はありませんか?暴飲暴食、過度のストレスなどにより胃の機能が低下すると、食べた物を送り出すのが遅くなり、胃にたまってしまい「胃もたれ・むかつき」がみられます。また胃の粘膜が弱ったり胃酸が過剰に出ることにより、胃壁に炎症や潰瘍を起こすこともあります。胃薬は、大きく潰瘍治療薬と健胃消化薬の2つに分けられます。症状によっては薬局で購入できる薬もありますが、場合によっては病院で診てもらい、医師に処方してもらう必要があります。
 
【潰瘍治療薬】
@粘膜保護薬=傷ついてしまった胃壁を守って傷の修復を助けます。粘膜に作用して、粘膜の代わりとして機能するもの、粘膜の分泌を促すもの、修復を早めたりするものがあります。
A胃酸分泌抑制薬=胃酸の分泌を少し控えめにする働きがあり、過剰に分泌されている胃酸をコントロールして胃壁にある傷を攻撃してしまうのを防ぎます。胃酸の分泌を抑えるものと胃酸自体が作られるのを抑えるものがあります。
B制酸薬=出すぎている胃酸を中和することによって強すぎる酸性度を控えめにします。マグネシウムやアルミニウムなどの金属イオンが含まれているので、抗生剤などの薬と同時に飲むと、抗生剤の体への取り込みを防げてしまうことがあるので注意が必要です。
 
【健胃消化薬】
@消化酵素薬=胃の中の消化を助ける酵素を補うことで、弱っている胃の機能を助けます。
A健胃薬=漢方薬などによくみられる、胃を活発にする働きの薬です。
 

トップページへ戻る