薬局だより
〜高齢者が服用するとき〜
飲んですぐ横にならない
 年を取るといろいろな病気にかかることが多く、薬を服用する機会も増えます。高齢者が薬を飲む時に注意することはどんなことでしょうか?

☆高齢者は体の機能低下が起きている
@目・耳=視力や聴力の低下により、薬を見間違えたり、飲み方を聞き違えることがあります。
A肝臓・腎臓=薬の代謝は、主に肝臓で、排泄は腎臓で行われます。肝臓・腎臓の機能低下により、なかなか代謝・排泄されず、薬が強く効きすぎたり、副作用が現れることがあります。

☆高齢者が薬を飲む上で大切なことは?
 医師や薬剤師と十分にコミュニケーションをとり、その人に最適な薬の種類・量・期間・飲み方にしてもらうことです。また、複数の病院に通い、それぞれの病院から薬を服用している方も多いので、飲み合わせなどをチェックしてもらうことも大切です。もし、本人がうまく説明できない時には、家族の方が付き添って説明してあげましょう。

☆飲みにくい薬があったら
 飲みにくい薬があったら、剤型を変更できる薬もありますので、医師または薬剤師に相談して下さい。錠剤で大きくて飲みにくいものは、散剤に変更してもらうか、粉砕してもよい薬なら粉砕してもらいましょう。また、1日1回の服用でより長く効くタイプの薬もありますので、1日数回飲むことがつい忘れてしまうという方は、1日1回の薬に変えられるかどうか相談してみて下さい。

☆薬の飲み方で注意することは?
 薬はコップ1杯くらいの水で飲み、飲んですぐに横にならないで下さい。寝たきりの患者さんは特に注意が必要です。寝たままで服用させると、食道につかえ炎症や潰瘍ができたり、胃に到達しないまま溶け出してしまうことがあります。できるだけ体を起こした状態で飲ませてあげるようにしましょう。

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