薬局だより
薬と食物のアレルギー
添加物で起こる場合も
 薬の中には薬効を示す成分のほか賦形剤や保存剤といった添加物が含まれることがあります。薬に対するアレルギーがある場合、薬自体でアレルギーが起こるほかに、添加物によって起こる場合もあるのです。
☆薬の主な添加物
賦形剤(ふけいざい)
 薬そのものだけでは量が少ないため加えるもの(乳糖・白糖などの糖類、小麦・トウモロコシなどのでんぷん類)
保存剤
 シロップ剤に含まれることが多く、菌の繁殖を抑え薬が腐らないようにする(安息香酸ナトリウム、ソルビン酸など)
矯味剤(きょうみざい)
 小児用シロップ剤・ドライシロップ剤などに多く含まれ、味を良くして飲みやすくする(乳糖、白糖、ブドウ糖など糖類など)
 添加物の中には牛乳や卵の成分などが含まれることもあり、それらにアレルギーがある方は注意が必要です。
☆牛乳アレルギーと薬
カゼイン
 以下の薬は牛乳カゼインが原料だったり添加物として含まれています。
◎タンナルビン(下痢止め)
◎エンシュアリキッド・ラコール・アミノレバンENなど(経腸栄養剤)
脱脂粉乳
 以下の薬には脱脂粉乳が添加されています。
◎ビオスリーなど乳酸菌製剤(整腸剤)
☆卵アレルギーと薬
 以下の薬は卵白成分が含まれています。
◎レフトーゼ(抗炎症剤)
 またインフルエンザワクチンは孵化した鶏卵の組織を培養して作るため、少しでもアレルギーを起こす可能性のある方は医師に相談して下さい。

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