薬局だより
座薬について
分解されにくく安定した効果が
 坐薬は肛門または膣から挿入し、体温または分泌液で徐々に溶ける固形の薬剤です。坐薬の主な種類としては、解熱・消炎・鎮痛薬、吐き気止め、下剤、痔の治療薬などが あります。坐薬は成分が直腸から吸収され、肝臓を通過しないため薬が分解されにくく、比較的安定した効果を発揮します。また、他の薬剤や食事との影響もありません。
【坐薬の使い方は?】
 坐薬を包装から取り出し、ティッシュペーパなどで坐薬の底をつまみます。先のとがっているほうを肛門に挿入します。坐薬が入りにくい場合は、薬の 先を少量の水で濡らすとよいでしょう。また、小児の場合は、おむつをかえる時の形で入れ、しばらくそのままおさえておいて下さい。
 
【坐薬を入れた後、排便してしまったら?】
 坐薬を入れた直後に排便した場合は、一緒に坐薬も出てしまいますので、もう一度使用してください。挿入して10〜15分以降に排 出した場合は、薬がどのくらい吸収されたのかわからないので、経過をよく見て、次の使用まで4時間以上の間隔をあけてください。
 
【2種類の坐薬をもらった場合は?】
 2種類の坐薬を同時に使用すると、薬の吸収が悪くなることがあります。できるだけ同時に使用することは避け、少なくとも30分以上間隔 をあけるようにしてください。使用する順番は、症状が強いほう、または早く症状を改善したいほうを先にするとよいでしょう。
 
【症状が改善しない時は?】
 挿入して1〜2時間経っても効果がないからと、すぐにもう1つ入れてはいけません。一度使用したら5〜6時間は様子をみるようにしましょう。
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