薬局だより
眠りを促す薬について
  
◆不眠の原因を緩和 薬ごとに特徴あり◆
 人には24時間を周期として、内分泌や自律神経をコントロールする体内時計があるといわれています。この体内時計によって、昼夜の活動、睡眠といった行動パターンが生まれてきますが、精神の疾患などが原因となり、体内時計の具合が悪くなり、睡眠をとるべきときにうまく眠れない状態を「不眠」といいます。  

 精神疾患以外の原因としては、激しい騒音が続いたり、照明が明るすぎるなど、睡眠の環境が著しく悪い場合、心臓や呼吸の病気などの発作がある場合、あるいは不規則な生活が続いて、本来の生活パターンが狂ってしまった場合などがあります。ただし、不眠といっても、寝つきが悪い、眠りが浅い、すぐに目が覚める、ぐっすりと眠った気がしないなど、いくつかのタイプがあります。  

 こうした症状を緩和するために使われるのが、睡眠薬などの睡眠鎮静剤で、脳の働きをおさえ、不安を除き、筋肉の緊張を和らげ、眠りを誘うなどの作用があり、薬によってそれぞれ特徴を示します。  

 寝覚めに頭痛がしたり、ふらつきが起こる、力が抜けるなど、薬が効きすぎている場合は危険ですので、担当の先生にクスリの種類と量が適切になるように相談しましょう。
 
 
<睡眠鎮静剤は作用時間などにより、次のように分けられます>

(1)超短時間型(寝始めに効く):ハルシオン、マイスリー

(2)短時間型:デパス、レンドルミン、エバミール

(3)中時間型(寝てる間に効く):ユーロジン、サイレース

(4)長時間型(ずっと効く):ドラール
  
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