昼寝をしよう

 
 昼食を食べた後など、午後は眠くなることが多くなりますが、これは寝不足のためとは限りません。眠気は人の生体リズムに関係していて、午前4時ごろと午後2時ごろがピークになります。この時間帯は交通事故で居眠り運転が多い時間であることから、身体が休息を求めていることが分かります。
 昼寝は脳をリフレッシュし、仕事の能率を上げる事が証明されていますし、判断ミスや作業ミスを防ぎます。計算力、記憶力を高め、精神的なヤル気も備わります。また、血圧を下げる効果もありますので、血管障害など生活習慣病を患っている方には一層お勧めいたします。
 適度な昼寝をしている人は、していない人に比べてアルツハイマー病になる危険性は3分の1に減ることが分かってきました。
 しかし、昼寝は余り長くなってはいけません。15分から20分の睡眠が適当とされ、それ以上になると深い眠りに入り、目覚めるまで時間がかかります。頭がぼんやりしたり、かえって能率が低下します。また、長い昼寝はかえってアルツハイマー病になる確率が高くなっているので気をつけましょう。
 何かと忙しい現代人は、昼寝の習慣をつけるのは難しいかもしれません。でも、比較的時間が自由に使えるときは、是非短時間の昼寝を勧めます。格段に能率が上がり、身体も元気になること、請け合いです。
 
●上手な昼寝とは
@ 午後2時くらいが適当。遅い時間にすると夜の睡眠を妨げる。
A 10分から20分間(高齢者は30分間位)にとどめる。
B 居眠り程度でもOK。目を閉じ外界の情報を遮断するだけでも、脳の休息になります。
C 寝る前にコーヒーなどカフェインを含むものを飲む。カフェインの覚醒作用は30分程で効いて来ますから、目覚めたころにちょうどすっきりします。
 

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