笑い
 
免疫細胞が活性化し
 
痛み和らぎ、記憶力高まる
 
進む効用の科学的研究
 「笑うと健康によい」とか「笑う門には福来る」とか、よく言われます。このところ、「笑い」と「健康」に関する科学的な研究が進められ、一つ一つが科学的に解明され始めています。そこで、笑うことが私たちの健康にもたらす様々な効用をまとめてみました。

☆効用1=免疫力が高まる
 例えば、「笑う」ことでがん細胞や細菌を駆除する白血球の一つであるNK(ナチュラル・キラー)という免疫細胞が活性化することが分かっています。「笑う」というプラスの心理的変化が起きると、脳から神経ペプチドという免疫機能活性化ホルモンが大量に分泌され、身体のすみずみまで届けられます。この物質を受け取ることでNK細胞が活性化するのです。

☆効用2=痛みを抑える
 ある実験で、疾病による痛みを抱える患者さんに一定時間、喜劇を見せたところ痛みが和らいだ、という報告があります。これは笑うことで、脳からモルヒネに似た物質が分泌され、痛みを軽減させたためだと考えています。

☆効用3=集中力、記憶力を高める
 私達がリラックス状態になると脳にα波が発生しますが、笑うことによっても多量のα波が出ることが分かっています。こうしたα波は集中力、記憶力を高い状態に保ってくれます。

☆効用その他=笑うことで交感神経/副交感神経に変化が起こり、相互のバランスが良くなった、という報告もあります。

 高齢になると「若い頃に比べ笑うことが少なくなる」と言いますが、手軽に行なえる健康法として、ぜひ笑う機会を増やしてゆきましょう。

トップページへ戻る