|
|||||
|
|||||
|
|||||
|
|||||
糖尿病の一歩手前、糖尿病予備軍 | |||||
糖尿病にかかっているかを調べるための基本的な検査は、血液中の糖分の量(血糖値)を調べることです。また、血糖値が高くなると尿にも糖分が含まれるようになるため、尿検査の結果も役立ちます。 さらに詳しく調べるには、ブドウ糖を溶かした水を飲み、一定時間ごとの血糖値の変動を調べるブドウ糖負荷試験などを行ないます。これらの検査をもとに、糖尿病であるかどうかが判断されます。 「糖尿病予備軍」とは、糖尿病とは診断されないものの、血糖値が高めであるため、しだいに糖尿病へと移行していく可能性がとても高い人です。しかし、生活習慣を見直し、食生活の改善や運動に取り組むと、糖尿病の発症率がぐっと抑えられることが、研究で明らかになっています。もちろん、すでに糖尿病にかかっている人も、その進行を食い止めたり改善することが可能です。 |
|||||
|
|||||
糖尿病を防ぐために | |||||
糖尿病の予防と治療には、食生活の改善と運動の習慣がとても重要です。進行した糖尿病では、薬物療法やインスリンを注射する方法が併用されることもありますが、基本となるのはあくまでも食事療法と運動療法になります。 |
|||||
糖尿病を防ぐ食事 | |||||
糖尿病だからといって、食べてはいけないものはありません。栄養が偏らないように、バランスよくいろいろな食材を食べましょう。 注意しなければならないのは、食べすぎです。食べすぎを防ぐ工夫を考え、簡単なことから実行してみましょう。 |
|||||
食べすぎを防止する工夫 | |||||
○食事はゆっくり、よく噛んで。 ○腹八分目を心がける。 ○毎日決まった時間に食事をすると、リズムができて食事の量も一定になる。 ○大皿盛りにせず、一人分を取り分ける。 ○間食はしない。果物などは食後のデザートに。 ○夜食はしない。 ○外食はエネルギーが高め。健康のためには残すことも仕方ない。 ○和食中心のメニューを増やす。 ○食物繊維を増やす。 ○脂肪をとりすぎない。 |
|||||
|
|||||
運動で身体を動かす | |||||
運動は、糖尿病の進行を抑えたり、合併症を防ぐのに大きな効果があります。身体を動かすことで血液の循環がよくなり、筋肉に糖分がよく取り込まれるようになって、血糖値が低くなります。 苦しいほどの強い運動はあまりよくありません。ウォーキングや体操などの軽い運動を、30分以上続けると効果的です。とくに食後の2時間程度は、血糖が高くなっているため糖分をエネルギーとして消費しやすくなっています。そして、できれば毎日、少なくとも2日に1日以上は運動できるよう心がけます。 ただし、心臓に疾患がある人、進行した糖尿病や合併症がある人は、医師に相談してから運動療法を行なってください。 |
|||||
運動を楽しく続ける工夫 | |||||
○楽しく、簡単に続けられる運動を選ぶ。 ○雨の日でも家のなかでできることを考える。 ○日頃から、立って動いている時間を長くする。こまめに家事をするのもよい。 ○食後は後片付けなどをする。 |
|||||
―メタボリックシンドローム― | |||||
肥満、高血糖、高血圧、高脂血症・・・これらは、動脈硬化を進行させる重大な要因です。たとえひとつひとつの異常は軽度でも、複数を併せもっていると、動脈硬化が進行して脳卒中や心筋梗塞などの重大な病気を引き起こしやすくなってしまいます。この状態を、メタボリックシンドロームといいます。 血糖値が高くなると、肥満や高血圧、高脂血症を引き起こしやすくなります。ですから血糖値が高い場合には、健康診断などで血圧や血中の脂質も異常がないかチェックしておきましょう。 |
−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2005年10月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載
トップページへ戻る