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ステロイド薬

 ステロイドは、副腎皮質から分泌されるホルモンです。このホルモンには、炎症やアレルギー反応を抑える働きがあります。そのため人工的に合成され、ステロイド薬として、現在、多くの病気の治療に用いられています。
 ステロイド薬が使用されるのは、体内でステロイドが生成できない病気、炎症やアレルギー症状によって、身体の臓器や器官に障害がもたらされる病気です。例えば、アトピー性皮膚炎や気管支喘息などのアレルギー性疾患、リウマチや膠原病、腎臓疾患などがあげられます。
 ステロイド薬というと、副作用というイメージをもたれる人が少なくありません。確かに、ステロイド薬は症状に対して即効性があり、効き目がよいという長所がある反面、長期に服用する場合は、副作用に充分注意しなくてはいけない薬ではあります。しかし医師は、その点を充分考慮した上で、患者さんの症状にあった強さのステロイド薬を処方しています。必要以上にこわがることはありませんが、患者さんの側でも、指示された用法用量をきちんと守って治療を受けることが大切です。
−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2006年10月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載

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