はつらつ健康ナビ
ペットとのつき合い方

 動物を飼うと、心が癒されますし、命の尊さを知ることができます。ですから、とてもよいことなのですが、ごくまれに、ペットが原因となる疾患にかかることがあります(表参照)。神経質になりすぎる必要はありませんが、なかには重篤な症状を伴なうものもありますから、飼い方、接し方に注意したいものです。
 
ペットの正しい飼い方・接し方
 では、どのようなことに気をつければよいのでしょう。まずは、ペットを清潔に保ち、小屋やトイレなど、ペットの「住環境」も、こまめに掃除してあげることが大切です。
 また、ペットがウイルスや寄生虫などの病原体を保有していることもあります。それらに感染しないために、表のような飼い方、接し方をするようにしましょう。
 そして、ペットにした動物についての基礎知識をもつことも忘れずに。飼育方法や、その動物がかかりやすい病気、保有しやすい病原体などを、専門書を読んだり、獣医さんなどの専門家に聞いて、把握しておきましょう。
 
主な人獣共通感染症と、正しい飼い方・接し方(表)
・ウイルスや細菌、クラミジアなどが感染しておこる疾患
 オウム病、サルモネラ症、猫ひっかき病、パスツレラ症、Q熟など
・原虫、寄生虫などが感染しておこる疾患
 エキノコックス症、回虫症、マダニやツメダニ、ノミの感染症など
 
 ↓  これらの疾患にかからないために…
 
ペットや、ペットの「住環境」を清潔に保つ
小鳥や小動物を飼っているカゴを掃除する際にはマスクをしたり、水中生物やは虫類を飼っている水槽を洗う際にはゴム手袋をするなど、掃除を行う際には衛生面に気をつける・ペットを触った後、排泄物を処理した後、小屋や巣箱などを掃除した後は、必ず手を洗う
口移しでエサを与える、同じ布団に入って一緒に寝るなど、過度な接触は避ける
人獣共通感染症…人間と脊椎動物との間で自然に伝播する病気(世界保健機構の定義)
 
−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2007年5月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載
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