定年後、はつらつとした毎日を送るために!
 2007〜2010年にかけて、第一次ベビーブームに生まれた、いわゆる「団塊の世代」が定年退職を迎えます。
 定年といっても、まだまだ60歳。隠居なんてとんでもない!第二の人生を謳歌しようではありませんか。はつらつとして、充実した毎日を送る方法を、一緒に考えてみませんか?
健康管理は基本の「き」
 何をするにも、あなたの活動を支えるのはあなたの身体です。第二の人生を歩みだす前に、身体の総点検をしましょう。今まで忙しく自分の健康を顧みる暇がなかった…。そんな人こそ、時間のできた今、一度病医院で、次のような身体のチェックを行なうことをおすすめします。
健康診断
 今まで会社などで年1〜2回の健康診断を受けてきた人は、引き続き、病医院で健康診断を受けることをおすすめします。
 また、これまで病気知らずだったという人は、信頼できるかかりつけ医探しから始めましょう。何かあったときに、すぐに受診できるよう、自宅からなるべく近いところがよいでしょう。
 まずはそこで健康診断を受け、今後はかかりつけ医として利用してみては。自分の身体のことを把握しているかかりつけ医がいると身体に不調を感じたときなど安心して相談することができます。
 
がん検診
 長年飲酒習慣がある、喫煙習慣がある、胃に不快感がある、などという人は、健康診断とともに、気になる部位のがん検診を受けておくとよいでしょう。
 「がん」は、自覚症状がでたときには、すでに進行しているものも少なくありません。何か見つかったらと思うと尻込みしそうになりますが、早期であれば、治癒率も高く、また、治療を行なう上での身体の負担、費用面の負担も少なくて済むのです。気がかりな部位は、この機会に是非チェックしておきましょう。
 
長年患っている病気がある人は
 定年を迎えると、今までの生活とはまた違った生活を送ることになります。一度、かかりつけ医を受診し、今後の生活での留意点などを確認するとよいでしょう。
 「一病息災」という言葉もあるように、持病があると、自分の身体をいたわり、長生きできるもの。身体に無理をかけないよう心がけながら、充実した毎日を送ることは可能なのです。
 
 さあ、健康チェックは済みましたか?その際、「少し血圧が高いようですね」、「体重の増加に注意しましょう」などの注意があった人は、これから、健康管理にも気を配るようにしましょう。
あなたは趣味派?それとも仕事派?
 働いていた頃は、休日が待ち遠しかったのに、いざ定年となったら、やることがない…。結局1日中テレビの前でごろごろ。
 長年の疲れをしばらく癒すのはもちろんよいことですが、英気を養ったら、いざ行動に移りましょう!マンネリ生活は、脳や身体を不活性化し、認知症につながることもあるといいます。充実した生活とは、心身に適度な刺激のある生活なのです。
 
趣味派の人
 やっと手に入れた余暇。趣味派のあなたは存分に趣味を楽しんでください。地域の人々との接触が少なくて寂しい…。そんな人もいるでしょう。趣味は多くて悪いことはありません。時間と予算の折り合いがつけば、さまざまな趣味は、第2の人生をより豊かにしてくれるでしょう。次の提案を参考にしてみてください。
自治体の広報などに紹介されている、趣味サークルに参加してみる。地域の友人作りにもひと役買ってくれる。
町内会の老人会に参加してみる。
楽器やパソコンを本格的に習ってみる。
読書や映画鑑賞など、人と接触する必要がない趣味の場合は、インターネット上の日記「ブログ」などで、本や映画の感想などを紹介してみる。同じ趣味をもつ人からの感想が寄せられるかも…。
小さな畑を借りて、花や野菜の栽培をしてみる。
 
仕事派の人
●まだまだ現役だ、というあなたは…
 引退するのはまだ早い。もっと働きたいという場合、職探しには次のような方法があります。
・最寄りのハローワークで登録する
・新聞の求人欄、折り込み公告、パート・アルバイトの専門情報誌から探す
・シルバー人材センターの会員登録をする※1
・資格をとって、職に就く※2
※1 シルバー人材センターとは?
市(区)町村単位で設置されている団体で、会員登録をした人に、臨時または短期の仕事の提供をします。
※2 資格の必要な仕事とは?
例えば、ホームヘルパーの講習を受け、資格を取得できれば、高齢者の介護に従事する仕事に就くことができます。
 
●収入には結びつかなくても、社会貢献がしたい、というあなたは…
ボランティアはいかがでしょうか。市(区)町村単位で設置されているシルバー人材センターでは、仕事以外にボランティアの紹介もしています。また、町内会などの清掃活動に参加するのもよいでしょう。
忘れちゃいけない内助の功
 やっとできた自分の時間。とはいえ、パートナーの存在を忘れてはいけません。今までの人生、ここまでこれたのはあなたの頑張りと、そして、パートナーのサポートがあったからではないでしょうか。今後の毎日を楽しく送るための、最後の提案です。
・自分のやりたいことだけに走らず、夫婦で楽しむ時間をもつ
・家事を分担する
・パートナーの腰ぎんちゃくにならず、お互いの生活を尊重し合う

−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2007年7月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載
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